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金市場に強気も一考か、その根拠は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

2019/2/4 9:08 FISCO
*09:08JST 金市場に強気も一考か、その根拠は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子) 皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。今日は「松永総研」の週間レポートのなかから「金市場の総括」という金市場についてのレポートをご紹介します。 レポートでは、まず足元のリスクオンの流れについて、『1月のNYダウが月間ベースで3年ぶりの大幅上昇となり、1月のNY原油が、1月として過去最大の上げ幅を記録しました。そして、投資家心理の変化を表すとされるシカゴVIX指数(恐怖指数)が1カ月間で30ポイント付近から17ポイント付近まで大きく低下し、年初から リスクオンの流れが強まりました』と分析。しかしリスクオンの流れのなかでも金相場が上昇基調で、『金相場の地合いの強さが感じられます』と考察しています。 続けて、『それだけに、NYダウが下落に転じてシカゴVIX指数が上昇することになれば、金相場の上げ足が更に強まることも予想されます』と、強気の見通しを示しています。 さらに金市場の支援材料となる市場のリスクについて、米中貿易摩擦を挙げており、1月30~31日に行われた米中通商協議について、『会談前にトランプ大統領は、今回の米中通商協議で合意はありえないと述べておりました。それは、2月中に行われる見通しのトランプ大統領と習近平国家主席とのトップ会談でないと、米中通商協議の最終合意はありえないという意味のようです』と考察しています。 そして、『中国側は、「互いに譲歩することを望む」と主張しているものの、米国側は、そうではないようです』と解説、『「3月1日の関税引き上げ開始日」まであと1カ月間となり、今後は、「3月 1日の関税引き上げ開始日」が迫るほど投資家の不安感が高まることも予想されます』と伝えています。 また、米国政府の中国製品に対する25%の関税引き上げ開始日が3月1日ですが、『実際に3月1日から25%の関税引き上げが実施されることになれば、株式市場や原油市場などのリスク銘柄の大半が急落し、そうして流出した投機資金の受け皿として、「リスクヘッジの金投資」がより注目される可能性もあります』と示唆しています。 さらに、『金ETFの金現物保有量の安定した増加傾向に加えてNY金も昨年8月から安定した上昇基調 を続けております。こうした動きからも、金相場に対する強気な見方を継続させるべきかもしれません』と指摘しています。テクニカル面については、『過去3年間のNY金が1360ドルから1390ドル付近で何度も頭打ちとなっているので、今回も1360 ドルから1390ドル付近までNY金が上昇基調を続ける可能性があります』とのことで、『あと35ドルから65ドル程度の上昇を見込むことも一考かもしれません』との見解を述べています。 米中貿易摩擦の先行き不透明感などで投資家の不安心理が高まれば、レポートで伝えられているように金相場のさらなる上昇が見込めるかもしれません。 参考にしてみてくださいね。 上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の2月1日付「週間レポート」にまとめられています。週間レポートは会員限定となっており、メール情報会員となれば読むことができます。ご興味があればご登録ください。 フィスコマーケットレポーター 三井智映子 《HH》