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米市場でヘッジファンドなどによるポジション調整や個人消費の動向に注目 住信SBIネット銀行(三井智映子)

2018/11/13 11:04 FISCO
*11:04JST 米市場でヘッジファンドなどによるポジション調整や個人消費の動向に注目 住信SBIネット銀行(三井智映子) 皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。 先週は米中間選挙がありましたね。6日の米中間選挙において市場のコンセンサス同様、与党の共和党が上院の過半数を維持、下院は民主党が8年ぶりに過半数を奪還という、所謂ねじれ議会となりました。予想通りの結果だったということでひとまずは不透明感払拭と市場は解釈し、7日のダウ平均は2万6,000ドルを回復、約1ヵ月ぶりの高値となりました。日経平均も米中間選挙の結果を受けた海外株高の流れを受けて、買いが優勢となりました。 8日のFOMCでは経済活動が力強いペースで拡大していることが示され、失業率の低下や家計支出の力強い伸びが認められた一方で、企業設備投資の伸びの急速なペースが緩やかになったと伝えられました。政策金利が据え置かれたものの、FF金利誘導目標を2.00−2.25%のレンジで維持すること決定され、12月に追加利上げを実施する姿勢は変わらないようです。FRBの利上げ継続観測や原油先物相場の下落が相場の重しとなっています。 また、先週の日本市場では、相対的に中小型株の底堅さが見受けられました。今週半ばで決算発表が一巡することもあり、個人主体の中小型株物色に広がりがみられてくる可能性がありそうです。株式市場は先進国が上昇する一方で、新興国は軟調となっています。為替市場は米ドルが堅調、中国株の持ち直しからオセアニア通貨も上昇。ドル円は一時114円台となるなど円安進行しましたが、今週は10月4日に付けた年初来高値の上抜けを試すかが焦点となりそうです。 さて、今週のマーケットはどうなるのでしょうか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。 レポートでは、まず『今週の米中間選挙、FOMCという一大イベントを終え、来週は特に目立つようなイベントがない一週間となります』と伝えており、『ヘッジファンドは11月22日のThanksgiving Day を最後に年内の本格的な営業を終えるところもあるだけに、追い込みの最終週一週間前になるということからポジション調整などの動きには注意が必要かもしれません』と指摘しています。 米国市場では、要人発言や経済指標について、『パウエルFRB議長の発言のほか、クオールズFRB副議長の議会証言、さらには米10月消費者物価指数や小売売上高などの指標も含め、米国のインフレ見通しや景況感を占う上で注目されます』と伝えています。 欧州市場については、『週初12日から15日まで欧州議会本会議が開催され、英EU離脱交渉を巡りEU側の考えが様々な要人を通じて聞こえてくることもあるかもしれません』と分析。 イギリスのEU離脱については、『英国のEU離脱担当相は来週19日に英議会にEU離脱の骨子を説明するとも伝えられており、離脱交渉問題を巡りユーロやポンドの動向には注意が必要です』と注意喚起しています。加えて、『ポンドもEU離脱交渉を巡る不透明感が再燃しつつあり対ドル、対円で軟調な展開となる可能性もあり、注目されます』と示唆しています。 イタリアの財政問題では、EU側はイタリアに2019年の予算案の修正を求めていますが、イタリアのトリア経済・財務相は予算案の主な柱は修正しない方針であると報じられています。このことについては、『11月13日に欧州委員会に予算案の再提出期限を迎えるイタリアの財政問題への警戒感からユーロが1.13ドル台を割り込むか注目されます。ユーロが1.13ドルを割込むとユーロ/円の下落につながり、ドル/円の円高進行への圧力を高めることにつながるかもしれません』との考察を伝えています。 このほか、『10月上旬以降のNY、アジア、欧州など主要国の株価指数が大きく調整売りに押された流れが一服、株式市場は回復基調にあり、年末に向けた一段高への助走を確認できればリスク選好の動きを支援するだけに米金利上昇の中、NY株式市場の動向も注目される一週間となりそうです』との見解を述べています。 為替市場については、『ドル/円は10月4日に付けた年初来高値の114円55銭を上抜けることができるか、或いは114円台前半での上値の重さを確認し、再度113円台前半まで反落するのか、米株式・債券市場の動向やユーロ/円やポンド/円などクロス円もドル/円の動向を大きく左右する可能性があります』と伝えています。 上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。 フィスコマーケットレポーター 三井智映子 《HH》