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【休日に読む】一尾仁司の虎視眈々(1):◆NY連動相場へ◆
2018/9/30 9:40
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*09:40JST 【休日に読む】一尾仁司の虎視眈々(1):◆NY連動相場へ◆ 〇買戻し相場から米株連動相場へ〇 先週の日本株は6連騰、日経平均の上昇幅は1265円に達した。この間、東証空売り比率は40%を下回り、21日は35.2%まで低下した。21日の東証売買代金は3兆9626億円、出来高20億7835万株と膨らんだ。待機勢が出動した格好で、売り方が一段と苦しくなったと思われる。 9月末配当取り狙いもあると思われ、配当落ち分約160円相当が日経平均の嵩上げ分。24日のNYダウは181ドル安と反落したが、CME日経平均先物との絶対値差は2842ポイント。買戻しの余韻は続くと思われるが、日経平均の変動は次第に米株連動色を強めると想定される。 日本株のNY追随の条件を整理しておくと、1)為替安定(今週は25-26日のFOMCで利上げが予定されているが、その後の米金利動向が焦点。ドル円110円±2.5円ゾーンから110~115円ゾーンに円安移行となれば、企業業績に安心感が広がる=来月下旬からの決算発表先取りの動き)、2)日米政策の共同歩調継続(FFR=日米通商交渉は米時間25日に延期されたが、自動車交渉が当面の焦点。対中、対北などの外交面でも共同歩調維持が条件)、3)中国経済の動揺度(日本経済に影響大きい形で混乱が広がらないか。10月安倍訪中で日米間にスタンスの差が出ないか)、4)技術革新への期待(ノーベル賞シーズンに入り、技術期待が広がり易い局面。エーザイなど日米共同品目が評価されており、技術革新は日米がリードするとの期待感)が目安と考えられる。 米株独歩高には警戒感が出易い。欧州が依然、ブレグジットなどで揺れ動いている状況下では、キャッチボールの相手として日本株が見直され易いと思われる。 米中貿易戦争で、相互に追加高関税発動に踏み切った。24日の香港株(上海は中秋節で休場)は、このところの戻り相場から急反落し1.62%安。本日の上海株も軟調が予想されるので、一時的には警戒ムードが出よう。中国が報復関税、通商協議中止に踏み切ったことで、トランプ大統領は宣言通り、関税率10%から25%への引き上げ、残り2500億ドル相当の追加関税姿勢を強めよう。 中国側には対抗手段が乏しく、外資系企業の流出—それを止めるための輸出コスト軽減策(李克強首相が発表)の攻防局面にある。中長期に見れば、中国本位の企業政策が是正されることは外資系企業にメリットがある。イメージでは米国の圧力に徐々に押され、次第に中国共産党本位の姿勢を是正していかざるを得ないと見られる。ある程度の時間で、共産党独裁体制が一挙に瓦解するかどうかが注目点になると考えられる。 出所:一尾仁司のデイリーストラテジーマガジン「虎視眈々」(18/9/25号) 《CS》
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