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ゼロからわかる先物・オプション取引入門(11)VIX指数と日経平均の関係(三井智映子)

2018/3/14 17:33 FISCO
*17:33JST ゼロからわかる先物・オプション取引入門(11)VIX指数と日経平均の関係(三井智映子) 皆様、こんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。今回は日経平均にも大きな影響を及ぼす「VIX指数」について解説します。 〇VIX指数とは? VIX指数とはボラティリティ・インデックス(Volatility Index)の略で、アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)がS&P500を対象とするオプション取引の値動きを元に算出、公表しています。ボラティリティとは値動きの大きさを表しています。 〇VIXの元となるS&P500って? S&P500は、アメリカの代表的な500の大企業から算出される株価指数で、アメリカの株式市場全体の状況を示す指標です。 〇恐怖指数 VIX指数は別名「恐怖指数」とも呼ばれています。ボラティリティが大きい相場では、値動きが激しく株価は乱高下します。特に相場が暴落する時はボラティリティが急激に大きくなることで大きな損益を抱える投資家も出てくるので、恐怖を感じる投資家も増えます。そのためVIX指数は投資家心理と密接で、恐怖指数とも呼ばれているのです。 〇VIX指数はどう見ればいいの? VIX指数は高いほど投資家が相場の先行きに不安感を抱いているとされています。通常は10から20の間で推移するとされており、株価急落につながるのは20が節目と見られています。 過去の主な高値としては2001年の米同時多発テロが49.35、2003年のイラク戦争勃発が30.40、2008年のリーマン破綻が42.16、史上最高値が2008年10月24日の世界金融危機で89.53、その後も2011年10月のギリシャのデフォルト危機で46.88、2015年8月のチャイナショックが53.29となっています。 反対にVIX指数が10を割り込むほど低下するとリスクオンの流れになりがちです。しかし投資家が安心している状況で、低水準だった2006年末のあとはご存知リーマンショックがありましたので、10を割り込む水準になった際は「本当に安心かな?」と慎重になるくらいで丁度いいのかもしれませんね。 〇先物を売って現物のヘッジに 日本株は米国市場の影響を大きく受けていることはみなさんご存知ですよね。2月の日経平均急落の背景にも、米国市場の急落がありました。以前にもお伝えしたように、225先物は日経平均の下落時に現物株のリスクへッジに活用できます。VIX指数が高くなってきて日経平均の下落が予想される際には、225先物を売ることで現物株のリスクヘッジをするのが有効かもしれません。 なお先物・オプション取引を行うには、証券会社に口座を開設する必要があります。お得に取引をしたい方にはオンライン取引のできる証券会社がおススメ!オンライン取引は、PCやスマホから誰でもカンタンに取引することができ、手数料が安いのが特徴です。手数料は利益に直結するので重視したいところですよね。価格.comによる証券会社別の日経225先物手数料比較ランキング(2018年2月末時点)を見てみると、第1位は日産証券、第2位はライブスター証券、第3位はカブドットコム証券となっています。オンライン証券会社選びの参考にしてみてください。 また口座開設は「先物やってみたいかも」と思ったら即行動されることをオススメします。今年は先物で投資をスタートする年にされてみてはいかがですか? 「ゼロからわかる先物・オプション取引入門」は、三井智映子の見解でコメントしています。 フィスコマーケットレポーター 三井智映子 《DM》