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コラム【アナリスト夜話】:『エヴェレストの悲劇』から学んだこと(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
2017/11/22 13:55
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*13:55JST コラム【アナリスト夜話】:『エヴェレストの悲劇』から学んだこと(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那) この週末は、2週連続のMBA講義の後半戦で、「Crisis(危機)」をテーマに学生の方々と多様な討議をさせていただきました。 ところが、そうした盛り上がりの最中に、板書すべき漢字が思い出せず、討議の流れを止めたことがありました。むろん、歳のせいでもあります。しかし、紙になら簡単に書けるので、ひょっとして、普段と違う板書という動作のせいなのでは、と思いました。黒板にチョークで大きく書くという動作では、紙にボールペン書きという普段の動作の“パターン認識”ができなくなり脳が戸惑ったという感じです。 逆に、普段のパターン認識の呪縛から離れられ、何となく新しい視点が開けた面もありました。なかでも、講義の題材に取り上げた「エヴェレスト登山」のケースは、金融市場とは異なる状況であるにも関わらず、市場への含意に富むものでした。 このケースは、1996年に日本人女性を含む5人の死者を出したという実際の出来事を題材にしたものです。天候が悪化し、リスクが高まるにつれ、心理的な混乱、不安の増幅が判断ミスを招き、悲劇が悲劇を呼ぶという”負の連鎖”が生じる模様が生々しく描かれています。 今週の株式市場も米税制改革の動向などを巡り、高いボラティリティが予想されます。しかし、心の動揺が判断を誤らせるというリスクを改めて肝に銘じ、情報を冷静に分析していきたいと思います。 マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那 (出所:11/22配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋) 《DM》
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