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後場に注目すべき3つのポイント~景気敏感株にも買い広がるなか後場トヨタ決算

2020/11/6 12:44 FISCO
*12:44JST 後場に注目すべき3つのポイント~景気敏感株にも買い広がるなか後場トヨタ決算 6日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日続伸、景気敏感株にも買い広がるなか後場トヨタ決算 ・ドル・円は伸び悩み、ドル売り圧力継続 ・値上がり寄与トップはダイキン工業<6367>、同2位がエーザイ<4523> ■日経平均は4日続伸、景気敏感株にも買い広がるなか後場トヨタ決算 日経平均は4日続伸。262.07円高の24367.35円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。 5日の米株式市場でNYダウは4日続伸し、542ドル高となった。大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が獲得選挙人数を拡大したため、想定より早く結果が判明するとの期待が高まった。また、連邦公開市場委員会(FOMC)では予想どおり金融緩和策の維持が決まった。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が一段とハト派姿勢を強めたこともあり、長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方が強まった。本日の日経平均は円高を嫌気して29円安からスタートしたものの、米株高を支援材料としてプラス転換。引けにかけて一時24375.44円(270.16円高)まで上昇し、終値ベースのバブル崩壊後高値(24270.62円、2018年10月2日)を上回る場面があった。 個別では、前日にストップ高比例配分となったエーザイ<4523>が7%を超える上昇。前日の決算発表銘柄では任天堂<7974>やダイキン<6367>が買われており、本日後場の取引時間中に決算発表が控えているトヨタ自<7203>も堅調ぶりが目立つ。その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>などがしっかり。また、BEENOS<3328>などが東証1部上昇率上位に顔を出し、日本アG<3751>やアルペン<3028>はストップ高水準での買い気配が続いている。一方、ソフトバンクG<9984>は出資する中国アリババ集団の決算を受けて軟調。ソニー<6758>やキーエンス<6861>は利益確定売り優勢となっている。SUMCO<3436>は決算が嫌気されて3%超の下落。また、古河電工<5801>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、鉄鋼、機械、海運業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。不動産業、医薬品の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は33%となっている。 米大統領選を巡っては、なお開票が続く接戦のネバダ州をバイデン氏が制すことができれば当選へ大きく近づくことから、「バイデン大統領、ねじれ議会誕生」の線が一段と強まってきたと受け止められているようだ。共和党のトランプ陣営が法廷闘争に持ち込む構えを見せており、なお情勢は流動的な印象も受けるが、「バスに乗り遅れてはいけない」とのムードが醸成されているのだろう。なにせコロナショック後の戻り相場でファンド勢は売り向かい、6月ごろには多くの運用者が敗北を認めざるを得ない状況になってしまった。もちろん主要中央銀行による大規模な金融緩和で空前のカネあまりとなっていることも大きく影響しているだろう。 前日の当欄で今回のFOMCの重要性を述べたが、パウエル氏は会見で量的緩和を拡充する可能性をも示唆した。メディアでの取り扱いは大統領選の影に隠れがちとなってしまっているが、新型コロナウイルス再拡大や政治の停滞が懸念されるなか、追加緩和への期待が市場心理を支える役割を果たしていると考えられる。 ただ、個別株の物色動向としては前日と異なる動きも見られ、週末を前にグロース(成長)株に利益確定の売りが出る一方、景気敏感株に買いが入っている。共和党上院のマコネル院内総務が年内にも追加経済対策を承認する必要があるなどと述べたことが手掛かりだろう。日経平均がバブル崩壊後の戻り高値水準まで上昇し、出遅れ銘柄に投資資金が向かいやすい面もあると考えられる。 こうしたなか、本日は後場の取引が始まってすぐの12時45分にトヨタ自が2021年3月期上期(20年4-9月)決算を発表、同50分から説明会を開催する予定となっている。第1四半期決算では大方の予想に反し黒字を確保し、収益力の強さを印象付けた。ただ、株価はPBR(株価純資産倍率)1倍レベルまで上昇するともみ合いで推移してきた。なお、上期営業利益の市場予想コンセンサスは3000~4000億円程度、通期では1兆2000億円程度(現在の会社計画は5000億円)とみられる。景気敏感株の先行きを占ううえで今回の決算と株価反応にも注目しておきたい。 ■ドル・円は伸び悩み、ドル売り圧力継続 6日午前の東京市場でドル・円は弱含み。米大統領選は市場のメーンシナリオであるバイデン民主党候補の勝利に近づき、リスク選好ムードが広がる。日経平均株価の一段高を手がかりにやや円売りに振れやすい一方、ドルはリスクオンの売りが続き下押しされているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円46銭から103円76銭、ユーロ・円は122円32銭から122円72銭、ユーロ・ドルは1.1796ドルから1.1846ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・綜研化学<4972>、GMOTECH<6026>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはダイキン工業<6367>、同2位がエーザイ<4523> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・9月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比-0.9%(予想:-1.1%、8月:-1.3%) ・日・9月家計支出:前年比-10.2%(予想:-10.5%、8月:-6.9%) 【要人発言】 ・豪準備銀行(四半期金融政策報告) 「一段の利下げは考えず、債券買入れに焦点」 「GDP見通しは2021年6月までに+6%、22年6月までに+4%を見込む」 「雇用増は向こう数カ月間抑制される見通し」 「インフレが目標に戻るまで利上げは行わない」 ・菅首相 「為替の安定は極めて重要」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・9月鉱工業生産(前月比予想:+2.5%、8月:-0.2%) 《HH》
関連銘柄 15件
3028 東証プライム
1,995
11/22 15:30
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時価総額 77,582百万円
スポーツ小売大手。愛知県名古屋市に本社。アルペン、ゴルフ5、スポーツデポなどを全国展開。店舗数は400店舗超。PBブランドにティゴラ、キスマークなど。大型旗艦店の出店などスポーツ業態中心に新規出店強化。 記:2024/10/11
3328 東証プライム
3,445
11/22 15:30
+220(%)
時価総額 46,866百万円
海外向け購入サポートサービス「Buyee」が主力。日本の通販商品の海外発送代行サービス、海外通販サイト「セカイモン」の運営等を手掛ける。グローバルコマース部門では積極プロモーションによる流通拡大図る。 記:2024/08/02
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
966
9/24 15:00
±0(%)
時価総額 26,820百万円
測量など空間情報事業や、メガソーラーを中心とするグリーンエネルギー事業、森林活性化事業を展開。シティインデックス社によるTOB成立で、子会社化。空間情報事業や森林活性化事業好調で、1Qは大幅営業増益。 記:2021/08/05
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4972 東証スタンダード
3,140
11/22 15:30
+60(%)
時価総額 26,062百万円
アクリル系粘着剤などのケミカル製品の製造・販売を行う。トナーキャリア用微粒子で高シェア。熱媒ヒーター、プラントエンジニアリング等も。自動車など成長期待分野での新規開拓、非アクリル製品の開発・販売に注力。 記:2024/06/28
5801 東証プライム
6,351
11/22 15:30
+126(%)
時価総額 448,806百万円
国内電線大手。1884年創業。ワイヤハーネス、電線等の電装エレクトロニクス部門が柱。光ファイバ・ケーブル、通信用波長可変光源などで世界トップクラス。情報通信ソリューション部門では製販体制の強化図る。 記:2024/08/26
6026 東証グロース
7,040
11/22 15:30
-140(%)
時価総額 7,751百万円
検索エンジン関連サービス、アフィリエイトサービス等を手掛ける集客支援事業が主力。賃貸DXサービス等の不動産テック事業も。販売パートナー開拓等でMEOサービスは好調続く。アフィリエイトサービスも順調。 記:2024/07/02
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
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時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
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時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
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時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17