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20日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、中国保険セクターに買い

2023/4/20 18:00 FISCO
*18:00JST 20日の香港市場概況:ハンセン0.1%高で3日ぶり反発、中国保険セクターに買い 20日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比29.21ポイント(0.14%)高の20396.97ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が6.28ポイント(0.09%)高の6895.29ポイントとそろって3日ぶりに小反発した。売買代金は1015億6060万香港ドルと低水準が続いている(19日は999億320万香港ドル)。 中国景気の持ち直しが改めて意識される流れ。中国の1〜3月期GDP(国内総生産)成長率が市場予想を上回ったことを受け、複数の証券ブローカーが2023年通年の成長見通しを相次ぎ上方修正している。ただ、上値は重い。指数は安く推移する場面もみられている。欧米の利上げ継続が警戒されているほか、企業業績の動向が気がかり材料だ。香港では来週にかけ、主要な中国企業の決算報告が集中する。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が6.2%高、中国民間ガス供給業者の新奥能源HD(2688/HK)が5.0%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が4.0%高と上げが目立った。金沙中国については、決算内容が好感されている。同社の1〜3月期決算は前年同期比で赤字幅が縮小し、売上高は倍増した。 業種別では、中国の保険が高い。中国人寿保険(2628/HK)が3.1%、中国人民財産保険(2328/HK)と中国人民保険集団(1339/HK)がそろって2.5%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.7%ずつ上昇した。 ゼネコンなどインフラ建設セクターもしっかり。中国中鉄(390/HK)が4.7%高、中国鉄建(1186/HK)が4.4%高、中国建築国際集団(3311/HK)が2.6%高、中国交通建設(1800/HK)が1.8%高と値を上げた。 通信設備・工事の銘柄群も物色される。長飛光繊光纜(6869/HK)が8.9%高、京信通信系統HD(2342/HK)が6.9%高、中興通訊(763/HK)が6.5%高、中国通信服務(552/HK)が1.7%高で取引を終えた。 半面、自動車セクターは安い。小鵬汽車(9868/HK)が8.8%、蔚来集団(9866/HK)が6.0%、理想汽車(2015/HK)が4.3%、長城汽車(2333/HK)が3.3%ずつ下落した。 非鉄セクターもさえない。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.0%安、江西カン鋒リ業(1772/HK)が3.5%安、中国アルミ(2600/HK)が2.1%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.4%安で引けた。 一方、本土市場は小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%安の3367.03ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。素材株、医薬品株、不動産株、銀行株、公益株なども売られた。半面、ITハイテク株は高い。エネルギー株、通信株、メディア・娯楽株、保険・証券株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》