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16日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で反発、中国不動産セクターに買い

2022/12/16 18:00 FISCO
*18:00JST 16日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で反発、中国不動産セクターに買い 16日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比82.08ポイント(0.42%)高の19450.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.29ポイント(0.66%)高の6634.75ポイントとそろって反発した。売買代金は1360億2620万香港ドルとなっている(15日は1056億1780万香港ドル)。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は、延期観測が一時流れたものの当初の見通し通り、15日に始まったもようだ。例年と同様なら3日間開催し、最終日に国営メディアが声明を報道する。今回は積極的な財政・金融政策が打ち出されるほか、不動産を巡る政策スタンスが一段と軟化される可能性がある——との観測が流れた。劉鶴・副首相は15日、不動産は「国民経済の基幹産業」であるとの認識を示している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が8.7%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.9%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.9%高と上げが目立った。 セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が高い。上記した碧桂園服務と碧桂園のほか、雅居楽雅生活服務(3319/HK)が3.7%、融創服務HD(1516/HK)が3.4%、華潤置地(1109/HK)が3.9%、中国海外発展(688/HK)が2.4%ずつ上昇した。 自動車セクターもしっかり。吉利汽車HD(175/HK)が3.0%高、蔚来集団(9866/HK)が2.1%高、理想汽車(2015/HK)が1.7%高、小鵬汽車(9868/HK)が1.6%高で引けた。 半面、農業関連セクターはさえない。アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が3.2%安、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が3.1%安、化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が2.0%安、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が1.1%安で取引を終えた。 一方、本土市場は小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の3167.86ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、素材株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株は高い。金融株、医薬品株、運輸株、エネルギー株、公益株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》