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グローセル Research Memo(4):2023年3月期第2四半期は自動車分野回復で大幅営業増益

2023/1/27 15:34 FISCO
*15:34JST グローセル Research Memo(4):2023年3月期第2四半期は自動車分野回復で大幅営業増益 ■業績動向 1. 2023年3月期第2四半期の連結業績概要 (1) 損益状況 グローセル<9995>の2023年3月期第2四半の連結業績は、売上高が33,554百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益1,018百万円(同227.7%増)、経常利益が1,179百万円(同225.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が926百万円(前年同期は1,111百万円の損失)となった。 前期から続いた主要仕入先であるルネサスの商流移管の影響により、売上高は約5,900百万円目減りしたが、これを除けば前年同期比23.9%の増収であった。自動車分野が回復したことに加え、OA分野や民生分野も堅調に推移したことから増収を確保した。 利益面では、利益率の高い「STREAL」およびCSB製品の売上が伸びたことで、全体の売上総利益率は同0.8ポイント改善した。その一方で、前期に実行した構造改革の効果もあり、販管費が同8.6%減となったことから、営業利益は大幅増となった。注力商品である「STREAL」の売上高は、1,280百万円(前年同期比13.3%増)となり、開発の遅れにより伸び率は鈍化したが、順調に拡大している。 (2) 製品別状況 製品別売上高は、集積回路が19,906百万円(同0.9%増)、半導体素子が4,480百万円(同14.6%減)、表示デバイスが1,068百万円(同17.9%増)、その他(一般電子部品)が8,092百万円(同36.0%増)となった。半導体素子が減収となったが、商流移管の影響を受けた。すべての製品が増収となったが、金額ではOA分野や「STREAL」を含む一般電子部品が大きく増加した。海外拠点の売上高は、円安の影響もあり10,447百万円(同36.3%増)と堅調であった。 (3) 分野別状況 分野別売上高は、産業分野が10,000百万円(前年同期比9.1%減、売上高構成比率29.8%)、自動車が19,059百万円(同10.2%増、同56.8%)、民生が2,376百万円(同11.5%増、同7.1%)、OAが1,834百万円(同132.2%増、同5.5%)、通信が233百万円(同55.2%減、同0.7%)、アミューズメント分野が54百万円(同50.9%減、同0.2%)であった。 自動車分野が顧客の生産台数増により大きく回復し、売上高構成比も前年同期の54.3%から56.8%へ上昇した。OA分野の増加は、以前から取り組んでいた某事務機器メーカーのコピー機向けが立ち上がったことによる。一方で、産業、通信、アミューズメント分野は商流移管の影響を受けた。 ※上記の分野別数値は、前年同期実績に説明会資料に記載された2023年第2四半期の増減額を加えたもの 2. 財務状況 2023年3月期第2四半期末の流動資産は前期末比で1,459百万円増の36,192百万円となったが、主に現金及び預金の増加1,047百万円、受取手形及び売掛金の減少307百万円、商品及び製品の増加1,022百万円などによる。固定資産は同17百万円減の3,931百万円となったが、主に償却による有形固定資産の減少19百万円、無形固定資産の増加41百万円、投資その他の資産の減少38百万円による。この結果、2023年3月期第2四半期末の資産合計は同1,441百万円増の40,123百万円となった。 一方で、負債合計は前期末比122百万円増の16,523百万円となったが、主に流動負債のうち、買掛金が1,232百万円減少、短期借入金が1,426百万円増加、固定負債のうち、長期借入金が150百万円減少したことなどによる。純資産は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加614百万円などにより前期末比1,319百万円増の23,599百万円となった。この結果、2023年3月期第2四半期末の自己資本比率は58.8%(前期末は57.6%)となった。 3. キャッシュ・フローの状況 営業活動によるキャッシュ・フローは37百万円の支出となったが、主な収入は税金等調整前四半期純利益の計上1,178百万円、減価償却費64百万円、売上債権の減少1,399百万円などで、主な支出はたな卸資産の増加418百万円、仕入債務の減少1,433百万円などであった。投資活動によるキャッシュ・フローは74百万円の支出となり、フリーキャッシュフローは111百万円のマイナスとなった。財務活動によるキャッシュ・フローは575百万円の収入であったが、主な収入は長短借入金の増加877百万円、主な支出は配当金の支払額312百万円であった。この結果、2023年3月期第2四半期の現金及び現金同等物は1,047百万円増加し、四半期末残高は3,672百万円となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《YI》
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時価総額 19,794百万円
半導体・電子部品の技術商社。ルネサスエレクトロニクス製品を中心に、海外製電子部品も取り扱う。半導体素子は自動車分野中心に堅調。24.3期3Qは増収。マクニカによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/03/30