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米ハイテク株高を映してグロース株中心に買い戻される【クロージング】

2024/4/4 16:13 FISCO
*16:13JST 米ハイテク株高を映してグロース株中心に買い戻される【クロージング】 4日の日経平均は反発。321.29円高の39773.14円(出来高概算19億8000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株中心に買われた流れを引き継ぎ、東京市場も値がさハイテク株を中心に幅広く買われ、日経平均は一時40243.02円まで上げ幅を広げ、取引時間中としては2日以来の4万円乗せとなった。また、台湾での地震を受けて、米半導体大手エヌビディアが「半導体供給への影響を見込んでいない」と伝わったことも投資家心理の好転につながったほか、円相場が1ドル=151円台と円安傾向にあることも支援要因になったとみられる。ただ、週末に米雇用統計の発表を控えているため、積極的に上値を買い上がる雰囲気にはならず、買い一巡後は様子見ムードが強まり、大引けにかけては上げ幅を縮めた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1000を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、空運、水産農林、鉄鋼、陸運の4業種を除く29業種が上昇。電気ガス、非鉄金属、鉱業、保険の強さが目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ソシオネクスト<6526>、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、リクルートHD<6098>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、ダイキン<6367>、アステラス薬<4503>が軟化した。 前日の米国市場はまちまちだったが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で、これまでと変わらないスタンスを示したため、長期金利の上昇が一服したことが支援材料となり、日経平均の上げ幅は一時700円を超えた。また、伊藤忠<8001>が前日、中期経営計画で自社株買いや成長分野への投資などを発表したため、関係者からは「決算発表を前に、株主還元の拡大などへの期待が再び盛り上がっている」とされ、バリュー株などにも投資資金がシフトした。ただ、朝高の東エレクやレーザーテックなど半導体株の一角がマイナスに転じ、全般にも利食い売りが次第に増えた。 機関投資家による期初の益出し売りが峠を越えたとの見方が出ている一方、東証が上場企業に対して行った、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を要請してから1年が経過しようとするなか、企業側の行動が増えるのではないかとの思惑から外国人買い復活期待、新NISA(少額投資非課税制度)資金の国内株式市場への流入期待が相場を支えている。ただ、目先的には5日に米雇用統計の発表を控え、堅調な労働市場が続けば再び早期利下げ観測の後退につながりかねないだけに、雇用統計の結果と米国市場の動きを見極めてからでも遅くはなく、目先は値固め局面が継続しそうだ。 《CS》
関連銘柄 11件
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6526 東証プライム
2,360
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 423,382百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17