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外部環境の先行き不透明感を背景にリスク回避の動きが強まる【クロージング】

2022/5/9 16:12 FISCO
*16:12JST 外部環境の先行き不透明感を背景にリスク回避の動きが強まる【クロージング】 9日の日経平均は大幅反落。684.22円安の26319.34円(出来高概算12億6000万株)で取引を終えた。前週末の米国株下落を映して半導体関連や電子部品、機械など輸出関連株など幅広い銘柄が売り優勢となり前場半ばには26400円を割り込んだ。後場は下げ渋る動きが見られたものの、引けにかけて再び売られるなか、一時26309.22円まで下げ幅を拡大させた。また、時間外取引で米国株価指数先物がいずれも大幅に下落していることが投資マインドを悪化させたほか、米長期金利も一時3.15%台まで上昇しただけに、先行き不安心理が増幅している。さらに、ロシアの対ドイツ戦勝記念日に伴い、プーチン大統領の演説が9日にモスクワで予定されていることから、ウクライナ情勢の一段の緊迫化懸念につながり、模様眺めムードが強まっていた。 東証プライムの騰落銘柄は値下がり銘柄が1600に迫り、全体の8割超を占めた。セクターでは、電気ガス、海運、石油石炭の3業種を除く30業種が下落し、鉄鋼、空運、サービス、非鉄金属、卸売、その他製品、機械の下落が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、川崎船<9107>、アルプスアル<6770>、日東電工<6988>、東京ガス<9531>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、ダイキン<6367>が軟調だった。 6日の米国市場は、雇用統計後の長期金利上昇を受けてグロース株中心に弱い動きとなり、主要3株価指数はそろって続落した。この流れを受け、東エレクなど指数寄与度の高い値がさ株を中心に幅広く売りが膨らんだほか、地政学リスクへの警戒感も投資家心理を悪化させ、大引けにかけて下げ幅は700円に迫った。こうしたなか、自社株買いを発表したヤマダHD<9831>がストップ高まで買い進まれたほか、1-3月期の好決算を受けてノジマ<7419>が急伸するなど、決算などを手掛かりとした個別株の一角が賑わった。 引き続き投資家の関心は米国のインフレ動向や米金融当局による政策スタンスの行方と言えよう。今週は11日に消費者物価指数(CPI)、12日に卸売物価指数(PPI)、13日には輸入物価指数と物価統計の発表が相次ぐだけに、インフレ高にピークアウトの兆候がみられるのかが注目されそうだ。また、10日にはアトランタ連銀のボスティック総裁が討論会に出席するなど、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言機会が予定されており、米長期金利の動向を受けた米株市場の動きも気がかりで、これらを見極めながら値動きの荒い展開が続きそうだ。 《FA》
関連銘柄 12件
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6770 東証プライム
1,540.5
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 337,802百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
6988 東証プライム
2,403.5
11/22 15:30
-1.5(%)
時価総額 1,698,700百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
7419 東証プライム
2,311
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 237,060百万円
家電専門店「ノジマ」を展開。関東、甲信越地域中心。メーカー販売員がいない点が特徴。キャリアショップ運営事業、インターネット事業等も展開。デジタル家電専門店運営事業では人材・店舗・DXへの投資を継続。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9531 東証プライム
4,531
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 1,814,448百万円
国内最大手の都市ガス会社。電力小売、資源開発等の海外事業、新宿パークタワーの賃貸等も。都市ガスの顧客件数は878万件超。不動産は新豊洲で大規模開発に着手。26.3期セグメント利益1500億円目指す。 記:2024/06/09
9831 東証プライム
466.6
11/22 15:30
-3.3(%)
時価総額 451,138百万円
家電量販店国内トップのヤマダデンキを中核とする持株会社。ヒノキヤグループなども傘下に持つ。地域電気店との連携網に強み。M&Aで事業領域拡大。くらし体験・体感・完結型店舗を中心にエリア店舗開発を積極化。 記:2024/10/06
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17