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米中摩擦から本格化する米企業決算へ関心【クロージング】

2019/10/11 16:29 FISCO
*16:29JST 米中摩擦から本格化する米企業決算へ関心【クロージング】 11日の日経平均は続伸。246.89円高の21798.87円(出来高概算11億9000万株)で取引を終えた。初日の米中閣僚級協議において、トランプ大統領は「非常にうまくいっている」と述べているほか、11日には中国副首相と会談する予定であると伝わる中、リスクオンの流れとなった。指数インパクトの大きい値がさの一角がけん引する中、日経平均は寄り付き直後の21658.27円を安値に上げ幅を拡大し、後場半ばには21820.77円と21800円を回復する局面もみられた。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、鉱業、海運、証券、輸送用機器、金属製品が堅調。半面、サービス、情報通信、水産農林が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファミリーマート<8028>、ファナック<6954>、7&iHD<3382>がけん引。一方で、ソフトバンクG<9984>、花王<4452>、アドバンテスト<6857>が冴えない。 日経平均は直近で上値を抑えられていた25日線を突破し、10月の初旬の急落で空けていたマドを埋めてきている。米中閣僚級協議の暫定的な合意に伴い、15日から予定されている米国による対中関税の引き上げが先送りされるとの見方から、弱気に傾いていたポジションの巻き戻しが優勢となったようである。売買代金は2兆円を超えているが、オプションSQによる需給要因であり、薄商いの中をインデックス買いによる影響が大きかった状況であろう。 3連休中にでも、対中関税引き上げの見送りが示されるとみられているが、予想通りとなれば、改めてリスクオンムードが高まりやすい。また、米中摩擦は長期化する中で、いったんはアク抜けも意識されやすく、来週から本格化する米企業決算へ関心が移ることになろう。 日経平均は25日線を固める値動きから、次第に22200円処を意識したトレンド形成が期待されることも考えられ、先物主導によるインデックス売買により、主力大型株優位の展開になりそうだ。また、機械やエネルギー関連など、中国関連銘柄への見直しも意識されてくるとみておきたい。 《AK》
関連銘柄 7件
2,604
11/29 15:30
-17.5(%)
時価総額 6,782,264百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
4452 東証プライム
6,514
11/29 15:30
-23(%)
時価総額 3,034,873百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
6857 東証プライム
8,240
11/29 15:30
+30(%)
時価総額 6,313,002百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
3,887
11/29 15:30
-48(%)
時価総額 3,869,194百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
9983 東証プライム
51,110
11/29 15:30
+10(%)
時価総額 16,264,275百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,936
11/29 15:30
-112(%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17