マーケット
11/29 15:15
38,208.03
-141.03
44,722.06
-138.25
暗号資産
FISCO BTC Index
11/29 23:53:23
14,705,618
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~底堅いが一段高に向かう環境とは言えず

2020/5/13 13:02 FISCO
*13:02JST 後場に注目すべき3つのポイント~底堅いが一段高に向かう環境とは言えず 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、底堅いが一段高に向かう環境とは言えず ・ドル・円は下げ渋り、日本株の下げ幅縮小で円買い後退 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は続落、底堅いが一段高に向かう環境とは言えず 日経平均は続落。155.94円安の20210.54円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。 12日の米株式市場でNYダウは続落し、457ドル安となった。引き続き各州の経済活動再開への動きが好感されて買いが先行したが、政府の新型コロナウイルス対策チームを率いる国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長が政府の示したルールに従わない早過ぎる活動再開に警鐘を鳴らし、感染第二波への警戒感が高まった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も7日ぶりに反落した。また、新型コロナに関する説明が不十分な場合に中国へ制裁を科す法案を米上院議員が示したなどとも伝わり、本日の日経平均は225円安からスタートすると、朝方には一時20056.46円(310.02円安)まで下落。一方で日銀による上場投資信託(ETF)買い実施の思惑が支えとなり、その後下げ渋る展開となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで2%超の下落。投資先の中国アリババ集団株が下落したことなどが売り材料視されたようだ。前日の取引時間中に今期大幅減益見通しを発表したトヨタ自<7203>は続落し、その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、キーエンス<6861>などが軟調。前日引け後に決算発表した資生堂<4911>や業績予想を下方修正したコニカミノルタ<4902>が大きく売られ、JBCCホールディングス<9889>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、決算が好感されたNEC<6701>は5%超の上昇。第一三共<4568>や塩野義<4507>、テルモ<4543>といった医薬・ヘルスケア関連の一角も堅調ぶりが目立つ。また、日総工産<6569>はストップ高で東証1部上昇率トップとなっている。 セクターでは、保険業、倉庫・運輸関連業、鉄鋼が下落率上位。半面、ゴム製品、精密機器、医薬品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は28%となっている。 本日の日経平均は前日の米株安の流れを引き継いでスタートし、その後下げ渋る展開となった。日足チャート上では20100円台後半に位置する5日移動平均線水準を大きく割り込まず、まずまず底堅い印象。売買代金上位では日経平均への寄与が大きい値がさ株を中心に軟調で、半導体関連等のハイテク株も売られている。米中摩擦のコア分野とあって懸念が出やすいところか。業種別騰落率を見ると全般軟調ななか、銀行株が上昇し、原油相場の上昇により関連セクターもしっかり。医薬品株の上昇は新型コロナへの懸念が再燃しつつあることを窺わせる。ここまでの東証1部売買代金は前日と同じ1兆円ほど。新興市場ではマザーズ指数が3日続伸しており、やや上値は重いが中小型株の循環物色が続いている。 東証株価指数(TOPIX)は0.52%の下落で前場を折り返し、後場は日銀によるETF買いが実施される公算が大きい。国内外での大規模な金融緩和が株式相場を下支えする構図は変わらないが、時間外取引の米株先物が軟調で、積極的な上値追い材料にも乏しい。後場の日経平均は下げ渋る場面もあるだろうが、戻りは限定的とみておきたい。 さて、前日の米株式市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.77%の下落となった。半導体関連株はこれまでGAFAM(アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)などとともに株式相場全体の戻りをけん引してきた存在だが、前述のとおり米中摩擦のコア分野とあって懸念が出やすいところ。コロナ禍でも堅調な業績が見込めるとして、比較的買い持ち高が積み上がっていたり、買い戻しが進んでいたりするとみられることも一段の株価上昇を目指すうえでネックとなる可能性がある。トランプ米大統領は株価睨みで対中強硬姿勢を緩めるとの期待が根強いものの、中国脅威論はトランプ氏の専売特許でなく、与野党議員にも広がっている点に注意する必要がありそうだ。 また、日本企業でもトヨタ自や資生堂など新型コロナの影響による苦戦が鮮明となってきた。足元で日経平均の予想1株当たり利益(EPS)は1100円割れまで減り、株価収益率(PER)は18倍台まで上昇してきた。企業業績の落ち込みから回復にかけての局面では当然の動きと割り切る向きもあるが、上値の重しとして意識されているようだ。かねて指摘しているとおり、21000円前後の株価純資産倍率(PBR)1倍水準は企業業績の回復確度がある程度高まってこないと到達しづらい。 新型コロナを巡っては注目されるファウチ氏の警鐘が重く感じられる。日経平均が一段高に向かう状況はまだ整っていないとみておきたい。 ■ドル・円は下げ渋り、日本株の下げ幅縮小で円買い後退 13日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。日本株が寄り付きから弱含み、円買い先行でドルは107円09銭まで下げる場面もあった。その後、日経平均株価は軟調ながらも下げ幅を縮小しており、日本株安を嫌気した円買いは弱まりドルは値を戻しつつある。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円09銭から107円28銭、ユーロ・円は116円20銭から116円41銭、ユーロ・ドルは1.0845ドルから1.0857ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・エクスモーション<4394>、山喜<3598>など、12銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・NZ準備銀行(声明) 「現時点では準備できていないが、将来的にはマイナス金利も選択肢の1つ」 「2021年初頭までは金利据え置きのフォワードガイダンスを確認」 【経済指標】 ・日・3月経常収支:+1兆9710億円(予想:+2兆342億円、2月:+3兆1688億円) <国内> ・14:00 4月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:10.0、3月:14.2) <海外> ・15:00 英・1-3月期GDP速報値(前年比予想:-2.2%、10-12月期:+1.1%) ・15:00 英・3月鉱工業生産(前月比予想:-5.6%、2月:+0.1%) ・15:00 英・3月貿易収支(予想:-100.00億ポンド、2月:-114.87億ポンド) 《HH》
関連銘柄 15件
3598 東証スタンダード
155
11/29 15:30
+1(%)
時価総額 2,317百万円
ドレスシャツ、カジュアルシャツメーカー。紳士ビジネスシャツで国内トップシェア。「CHOYA」ブランドなどを展開。山喜オンラインショップの会員数は3.5万人超。オーダーシャツではオリジナルブランドを拡充。 記:2024/08/23
4394 東証グロース
794
11/29 15:30
-13(%)
時価総額 2,395百万円
組込みソフトの品質改善に特化したコンサルティングを展開。自動車業界向けに強み。ソルクシーズ傘下。生成AI支援サービス「CoBrain」の開発に注力。ソフトウェア開発の需要旺盛でコンサル事業の受注は順調。 記:2024/06/07
4507 東証プライム
2,119
11/29 15:30
-19(%)
時価総額 1,885,130百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4543 東証プライム
3,051
11/29 15:30
-29(%)
時価総額 4,548,117百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,749
11/29 15:30
+32(%)
時価総額 9,246,464百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4902 東証プライム
653.6
11/29 15:30
-4(%)
時価総額 328,541百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も展開。オフィスユニットではコスト低減等で収益力の強化を図る。 記:2024/07/05
4911 東証プライム
2,855.5
11/29 15:30
-21(%)
時価総額 1,142,200百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6569 東証プライム
775
9/27 15:00
+22(%)
時価総額 26,607百万円
製造系人材サービス大手。自動車、電子部品・デバイスメーカー向けを中心に、介護・福祉分野も展開。製造スタッフの在籍数は1万6111名と順調増。人材ニーズ増で自動車関連は売上堅調。23.3期3Qは2桁増収。 記:2023/02/27
6701 東証プライム
12,745
11/29 15:30
+30(%)
時価総額 3,477,473百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6758 東証プライム
3,007
11/29 15:30
-51(%)
時価総額 18,772,996百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
64,720
11/29 15:30
-600(%)
時価総額 15,740,422百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,551.5
11/29 15:30
-55.5(%)
時価総額 40,300,909百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
4,695
11/29 15:30
-15(%)
時価総額 83,449百万円
システム開発などの情報ソリューションを手掛けるJBCCを中核とする持株会社。クラウドデータ連携基盤「Qanat Universe」等の製品開発製造も。超高速開発では基幹システム刷新の案件規模が大型化。 記:2024/08/27
9983 東証プライム
51,110
11/29 15:30
+10(%)
時価総額 16,264,275百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,936
11/29 15:30
-112(%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17