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後場に注目すべき3つのポイント~相次ぐ金融緩和でも市場安定遠く

2020/3/17 12:46 FISCO
*12:46JST 後場に注目すべき3つのポイント~相次ぐ金融緩和でも市場安定遠く 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は5日続落、相次ぐ金融緩和でも市場安定遠く ・ドル・円は伸び悩み、日本株の反落で円売り後退 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファミリーマート<8028> ■日経平均は5日続落、相次ぐ金融緩和でも市場安定遠く 日経平均は5日続落。78.70円安の16923.34円(出来高概算14億1000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米株式市場でNYダウは大幅反落し、2997ドル安と過去最大の下げ幅を再び更新。下落率は12.9%に達した。連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げしたものの、逆に投資家の恐怖感につながり、取引開始直後に「サーキットブレーカー」が発動されて取引が一時停止。さらに、トランプ大統領が会見で新型コロナウイルスによる危機が7-8月頃まで継続する可能性があると警告すると、下げ幅を一段と広げ安値圏で引けた。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで275円安からスタートしたが、前日に日銀の黒田総裁が強調した上場投資信託(ETF)の買い入れ増額への期待から切り返し、一時17557.04円(555.00円高)まで上昇。しかし、アジア株が軟調なことから再びマイナス転換するなど荒い値動きだった。 個別では、ソフトバンクG<9984>や武田薬<4502>が2%超下落したほか、三菱UFJ<8306>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>なども軟調。コマツ<6301>は世界的な景気悪化による建設機械の落ち込みが警戒され、5%の下落となった。前期業績を下方修正したJフロント<3086>、2月既存店売上高がネガティブ視されたイオンファン<4343>も売られ、ミサワ<3169>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ソニー<6758>や任天堂<7974>が大きく上昇。外出手控えによるゲーム機需要の増加が意識されたようだ。トヨタ自<7203>やOLC<4661>も上げが目立った。決算発表銘柄ではツルハHD<3391>が買い優勢で、エニグモ<3665>はストップ高を付けた。 セクターでは、保険業、鉱業、不動産業などが下落率上位。半面、電気・ガス業、水産・農林業、パルプ・紙などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄数は1055、対する値上がり銘柄数は1043とほぼ拮抗した。 本日の日経平均はここまでで既に上下の値幅1178.10円と荒い値動きになっている。前日に日銀は前倒しで開いた金融政策決定会合でETF購入額を年12兆円に倍増することなどを決め、黒田総裁も会見で買い入れを強化する姿勢を打ち出した。日経平均の朝安後の強い切り返しに、市場では「前場から買い入れを実施している可能性がある」との声も聞かれた。なお、東証株価指数(TOPIX)は0.37%の上昇で前場を折り返しており、取引終了後の日銀発表でETF買い実施が確認されれば、従来の姿勢を大きく変更したとして注目されるだろう。 ただ、前日もモルガン・スタンレーMUFG証券やJPモルガン証券といった外資系証券がTOPIX先物を大きく売り越していた。先週末の当欄でも指摘したが、依然として海外投資家の売り圧力が強いことが窺える。3月第1週(2-6日)の外国人投資家の現物株と株価指数先物を合わせた売り越し額が1兆1000億円超に上ったことを踏まえると、日銀のETF買い増額でも相場を大きく押し上げるまでに至るかは不透明だ。 米国ではNYダウが3000ドル近い大幅下落となったが、金融市場では既にマーケットメーク機能に支障が出ているもようで、買い持ち高を抱え動けないファンドもあるようだ。解約停止などの動きが出てくれば、市場の不安心理はさらに増大する可能性がある。トランプ氏が夏場まで新型コロナ危機が続く可能性を示唆したことも金融市場や実体経済に重くのしかかる。世界的に金融緩和の動きが相次ぐが、従前より述べているとおり市場が安定を取り戻すのは遠いと考えざるを得ない。 ■ドル・円は伸び悩み、日本株の反落で円売り後退 17日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。日経平均株価が寄り付き直後に大幅安に振れた後、いったん大きく切り返した。その後、日本株が再び下げに転じたことで、株高を好感した円売りは後退。一方、時間外取引の米株式先物は大幅高だが、米長期金利は戻りが鈍く、一段のドル買いは抑制されているもよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円90銭から107円03銭、ユーロ・円は118円22銭から119円50銭、ユーロ・ドルは1.1158ドルから1.1188ドルで推移。 ■後場のチェック銘柄 ・カルナバイオサイエンス<4572>、セルソース<4880>など、15銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はファミリーマート<8028> ■経済指標・要人発言 【金融政策】 ・米連邦準備制度理事会(FRB):政策金利:1.00-1.25%から0.00-0.25%に引き下げ ・NZ準備銀行:政策金利1.00%から0.25%に引き下げ 【要人発言】 ・豪準備銀行・議事要旨 「経済支援のため一段の緩和的な金融政策の用意がある」 「長期的な低金利が必要」 「新型ウイルスを短期的に抑えられる可能性は非常に低い」 ・麻生財務相 「下方リスクに備えあらゆる政策手段をとる」 「市場動向に緊張感を持って、G7、G20の合意に沿って適切に対応する」 <国内> ・13:30 1月鉱工業生産確報値 <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 18件
1,779.5
11/29 15:30
+5(%)
時価総額 481,472百万円
大丸と松坂屋HDが経営統合して誕生した持株会社。パルコ等も傘下に収める。百貨店事業が主力。SC事業、デベロッパー事業、決済・金融事業も。27.2期ROE8%以上目標。心斎橋店などはインバウンド売上が好調。 記:2024/10/24
3169 東証スタンダード
680
11/29 15:30
+12(%)
時価総額 4,836百万円
オリジナルの家具やラグ、カーテン、雑貨等を扱うライフスタイルショップ「unico」を展開。自社で商品を企画・開発し、生産は外部に委託。27.1期営業利益5.4億円目標。家具などで新商品開発を進める。 記:2024/10/24
3391 東証プライム
8,291
11/29 15:30
+20(%)
時価総額 410,007百万円
ツルハ、くすりの福太郎、レデイ薬局などを傘下に収める持株会社。北海道札幌市に本社。グループ店舗数は2600店舗超。ウエルシアHDと経営統合に向けて協議。不採算店舗の積極閉店などで利益率の改善を図る。 記:2024/08/23
3665 東証プライム
300
11/29 15:30
-2(%)
時価総額 12,793百万円
海外ブランド・ファッション通販サイト「BUYMA」を運営。豊富な品揃えなどが強み。「BUYMA TRAVEL」等も手掛ける。会員数は1140万人超。新サービス「BUYMA VINTAGE」で需要獲得図る。 記:2024/08/23
4343 東証プライム
3,100
11/29 15:30
+5(%)
時価総額 61,312百万円
アミューズメント施設運営会社。モーリーファンタジー、スキッズガーデン等のブランドを展開。イオン傘下。店舗数は国内外で1200店舗超。新業態中心に新規出店。国内事業ではメダル部門の販促活動を継続的に強化。 記:2024/10/24
4502 東証プライム
4,083
11/29 15:30
-20(%)
時価総額 6,495,800百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4572 東証グロース
319
11/29 15:30
+4(%)
時価総額 5,760百万円
キナーゼ阻害薬等の研究開発を行うバイオベンチャー。がん、免疫炎症疾患が重点領域。キナーゼタンパク質の販売、受託サービス等を手掛ける創薬支援事業も。次世代非共有結合型BTK阻害剤AS-1763に注力。 記:2024/08/06
4661 東証プライム
3,538
11/29 15:30
-12(%)
時価総額 6,433,680百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
4880 東証プライム
1,096
11/29 15:30
-2(%)
時価総額 20,479百万円
再生医療関連事業等を手掛けるバイオベンチャー。脂肪由来幹細胞加工受託サービス、血液由来加工受託サービスのほか、化粧品の開発・販売等も。卵子凍結あんしんバンクは福利厚生として上場企業中心に導入進む。 記:2024/08/26
6301 東証プライム
4,026
11/29 15:30
-51(%)
時価総額 3,920,563百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6758 東証プライム
3,007
11/29 15:30
-51(%)
時価総額 18,772,996百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,551.5
11/29 15:30
-55.5(%)
時価総額 40,300,909百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,810
11/29 15:30
+25(%)
時価総額 11,441,459百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
8035 東証プライム
23,310
11/29 15:30
-430(%)
時価総額 10,993,765百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,792
11/29 15:30
+23.5(%)
時価総額 23,801,335百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
51,110
11/29 15:30
+10(%)
時価総額 16,264,275百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,936
11/29 15:30
-112(%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17