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後場に注目すべき3つのポイント~内需グロース株への押し目買いを注視

2019/11/14 12:49 FISCO
*12:49JST 後場に注目すべき3つのポイント~内需グロース株への押し目買いを注視 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、内需グロース株への押し目買いを注視 ・ドル・円はもみ合い、米中協議に思惑交錯 ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はファミリーマート<8028> ■日経平均は続落、内需グロース株への押し目買いを注視 日経平均は続落。55.91円安の23263.96円(出来高概算6億9646万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、注目されていたパウエル議長証言では市場想定通り当面の金利据え置きを示唆した一方で、農産物購入を巡って米中交渉が難航していることが伝わったことで、主要3指数は高安まちまちとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の23330円、円相場は1ドル=109円を割り込んだことから、本日の東京市場にもいったん利食い売りの動きが先行した。朝方の売り一巡後は押し目買いの動きもみられたものの、前場取引時間中に発表された10月の中国経済指標が弱含んだことで、短期筋による指数先物や中国関連株への売りに繋がり、日経平均は前引けにかけてマイナス圏での推移となった。 セクターでは、繊維製品やパルプ・紙が2%安となったほか、ゴム製品、鉱業、海運業などがさえない。売買代金上位銘柄では、ZOZO<3092>が8%安になったほか、楽天<4755>、ソニー<6758>、アドバンテスト<6857>、三菱UFJ<8306>などメガバンク、日産自動車<7201>などがさえない。一方で、LINE<3938>とZホールディングス<4689>が経営統合することで最終調整に入ったと報じられ、LINEはストップ高買い気配、Zホールディングスが15%高となった。そのほか、ソフトバンクG<9984>やソフトバンク<9434>も上昇。決算関連では、ヤマハ発動機<7272>、トリドール<3397>、エンジャパン<4849>、リクルートHD<6098>が上げた。 上下両院合同経済委員会で行なわれたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受けて、米国における金利低下局面の継続が改めて認識される格好となった。足元で米金利低下の一服感から世界的にもグロース株からバリュー株にシフトする動きがみられ、割安感のある銘柄やセクターへの資金流入が目立っていたが、本日は減益決算を発表したメガバンク株をはじめとしてその動きは一服しているもようである。これにより、前日の米国市場でも、S&Pグロース指数の方が同バリュー指数に対して強い動きをみせ、本日の東京市場でもTOPIXグロース指数が同バリュー指数に対して底堅い動きとなっている。 他方、中国で発表された10月分の鉱工業生産や小売売上高などの経済指標は総じて市場想定を下回ったものの、同国内での景気刺激策などに対する期待感から、上海総合指数が値崩れには至っていない点はひとまず東京市場においても安心感に繋がろう。 物色としては、本日引け後まで決算ラッシュが続くことから、日替わりで関心が移りやすく、資金の逃げ足の速さには引き続き注意しておきたいところではある。また、外部環境としても米中摩擦や香港デモなど引き続き不透明感が続いていることから、外需株は手がけにくいだろう。これらを踏まえ、前述した地合いから後場にかけては直近で下落基調であった内需グロース株の一角に対する押し目買いの動きに注目しておきたい。 ■ドル・円はもみ合い、米中協議に思惑交錯 14日午前の東京市場でドル・円はもみ合い。米中貿易協議の行方に思惑が交錯し、狭いレンジ内で方向感の乏しい値動きとなった。 米中貿易協議に関し過度な進展期待は後退する一方、中国側の冷静な対応が注目され、リスクオンのムードは弱まった。ただ、ドルは108円台で国内勢の押し目買いが続き、日本株は軟調地合いでも下げは小幅にとどまった。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安継続を警戒した円買いは続きそうだ。中国の低調な経済指標も嫌気されよう。一方、上海総合指数はプラス圏だが、米株式先物は弱含みドル買いは入りづらい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円72銭から108円86銭、ユーロ・円は119円67銭から119円79銭、ユーロ・ドルは1.1004ドルから1.1011ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・マーケットエンタープライズ<3135>、サイバー・バズ<7069>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はファミリーマート<8028> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が討論会参加(経済見通し関連) 「現時点で政策金利は据え置きを支持、推移を見守るべき」 「インフレ率は今後18-24カ月で2%に到達を予想」 「景気は堅調だが、世界の成長減速、低インフレ、貿易などが脅威」 【経済指標】 ・日・7-9月期GDP1次速報:前期比+0.2%(年率予想:+0.9%、4-6月期:+1.8%←+1.3%) ・豪・10月失業率:5.3%(予想:5.2%、9月:5.2%) ・豪・10月雇用者数増減:-1.90万人(予想:+1.50万人、9月:+1.47万人) ・中・10月鉱工業生産:前年比+4.7%(予想:+5.4%、9月:+5.8%) ・中・10月小売売上高:前年比+7.2%(予想:+7.8%、9月:+7.8%) <国内> ・13:30 9月第3次産業活動指数(前月比予想:+1.1%、8月:+0.4%) <海外> ・16:00 独・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+0.8%、4-6月期:0.0%) 《HH》
関連銘柄 17件
3092 東証プライム
4,713
11/29 15:30
-44(%)
時価総額 1,416,134百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
848
11/29 15:30
-30(%)
時価総額 4,526百万円
ネット型リユース事業が主力。総合買取サイト「高く売れるドットコム」等を通じて買い取った中古品をネットで販売。モバイル通信事業、メディア事業も手掛ける。農機具分野では新規顧客獲得など拡販施策を進める。 記:2024/10/03
3,646
11/29 15:30
+41(%)
時価総額 321,730百万円
讃岐うどん専門店「丸亀製麺」を全国展開。コナズ珈琲、豚骨ラーメン「ずんどう屋」なども。アジア中心に海外でも店舗展開。グループ店舗数は1900店舗超。配当性向20%以上目標。「丸亀うどーなつ」は販売順調。 記:2024/08/23
3938 東証1部
5,350
12/28 15:00
±0(%)
時価総額 1,304,330百万円
国内最大のメッセンジャーアプリ「LINE」を運営。広告収入に次ぐ収益の柱として金融サービスに力注ぐ。来年3月にヤフーとの統合を予定。20.12期3Q累計は子会社の売却と増資に伴う一時利益計上で営業黒字に。 記:2020/11/24
4689 東証プライム
411.9
11/29 15:30
-1(%)
時価総額 2,944,921百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
4755 東証プライム
858.4
11/29 15:30
+3.7(%)
時価総額 1,846,887百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
4849 東証プライム
2,073
11/29 15:30
-1(%)
時価総額 103,061百万円
総合転職情報サイト「エン転職」、人材派遣会社の集合サイト「エン派遣」などを運営。人材紹介「エンエージェント」、インドでのIT人材派遣なども。engage、人財プラットフォームの育成などに取り組む。 記:2024/10/13
10,385
11/29 15:30
+145(%)
時価総額 17,133,609百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
3,007
11/29 15:30
-51(%)
時価総額 18,772,996百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
8,240
11/29 15:30
+30(%)
時価総額 6,313,002百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7069 東証グロース
740
11/29 15:30
-12(%)
時価総額 2,987百万円
インフルエンサーサービス、SNSアカウント運用、インターネット広告販売を行うSMM事業が主力。HR事業、ライブ配信プラットフォーム事業等も。スカウト代行サービスなどを行う「Buzz Job」の育成図る。 記:2024/08/12
7201 東証プライム
358.9
11/29 15:30
-15(%)
時価総額 1,514,815百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7272 東証プライム
1,300.5
11/29 15:30
-14(%)
時価総額 1,366,373百万円
二輪車を主力とするランドモビリティ事業が柱。船外機が主力のマリン事業、ロボティクス事業等も。1955年に日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立。海外売上比率が高い。二輪車はインド、ブラジルで強い需要続く。 記:2024/07/04
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
1,792
11/29 15:30
+23.5(%)
時価総額 23,801,335百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9434 東証プライム
193.1
11/29 15:30
+0.2(%)
時価総額 9,206,887百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9984 東証プライム
8,936
11/29 15:30
-112(%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17