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後場に注目すべき3つのポイント~「業績底打ち」期待は実態伴うか?

2019/10/29 12:41 FISCO
*12:41JST 後場に注目すべき3つのポイント~「業績底打ち」期待は実態伴うか? 29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は7日続伸、「業績底打ち」期待は実態伴うか? ・ドル・円は上げ渋り、一時109円回復も節目付近に売り ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は日東電工<6988> ■日経平均は7日続伸、「業績底打ち」期待は実態伴うか? 日経平均は続伸。61.78円高の22861.59円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えた。米中貿易交渉については、貿易問題をめぐる閣僚級の電話協議で今月、一部の分野で合意した内容を正式な文書にする作業を進め、中国側は「技術的にはおおむね完成した」と発表しており、作業が順調に進んでいるという認識を示している。貿易問題をめぐる主要な論点は先送りされたままではあるが、一先ず慎重姿勢は和らぐ格好となった。25日の米株高やシカゴ先物にサヤ寄せする格好から買いが先行した日本株市場は、寄り付き直後に2289 日経平均は7日続伸。107.86円高の22975.13円(出来高概算6億7000万株)で前場の 取引を終えている。 週明け28日の米株式市場でNYダウは続伸し、132ドル高となった。トランプ大統領が米中貿易協議の部分合意について楽観的な見方を示したほか、欧州連合(EU)が英国の離脱期限の延長を認め、投資家心理が上向いた。主要企業の好調な決算も相場を押し上げた。為替市場では1ドル=109円近辺まで円安が進み、本日の日経平均はこうした流れを引き継いで83円高からスタート。朝方には一時23008.43円(141.16円高)まで上昇し、取引時間中としては昨年10月以来、およそ1年ぶりに23000円台を回復する場面があった。その後、短期的な達成感や高値警戒感から売りも出たが、日経平均は高値圏で堅調に推移した。東証1部の値上がり銘柄は全体の8割弱、対して値下がり銘柄は1割強となっている。 個別では、ソフトバンクG<9984>が6日ぶりに反発。2%を超える上昇で日経平均を約23円押し上げた。任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>も堅調。決算発表銘柄では自社株買い実施も合わせて公表したオリックス<8591>が4%近く上昇し、日東電<6988>は5%を超える上昇。好決算のVコマース<2491>だけでなく、業績下方修正を発表したミスミG<9962>や航空電子<6807>も悪材料出尽くし感から急伸した。また、全固体電池関連として人気化している三桜工<6584>は連日でストップ高を付けた。一方、業績下方修正を発表したファナック<6954>やキヤノン<7751>、直近株価が大幅に上昇していたSUMCO<3436>やエーザイ<4523>は軟調。エムスリー<2413>も利益確定売りに押され4%近く下落し、UMCエレク<6615>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。セクターでは、その他金融業、銀行業、保険業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは空運業と繊維製品の2業種のみだった。 米中協議の進展期待や良好な企業業績を背景に米国で株高と長期金利の低下、為替の円安進行が進み、これを追い風に日経平均はおよそ1年ぶりに23000円台を回復する場面があった。日本でも今週から企業決算の発表が本格化。輸出企業を中心に減益決算や業績下方修正は相次いでいるが、ファナックやキヤノンが朝安後に下げ渋ったことは安心感につながっているようだ。企業業績の底打ち期待、決算発表後のあく抜け期待はなお強いことが窺える。本日からの連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが見込まれる米国を中心とした世界的な金融緩和の流れも景気の下支えとして期待されている。 ただ、設備投資関連として注目されるファナックの決算に対する市場評価を見ると、中国を中心に厳しい事業環境が続いており、業績底打ちとみる向きは少ない。キヤノンは既存事業の減速が続き、株価急反発した日東電すら先行きについて慎重な見方が多い。米中協議の進展期待や金融緩和の流れが足元の株価を支えているものの、決算を受け実態を慎重に見極める必要はありそうだ。なお、本日は富士通<6702>、HOYA<7741>、NTTドコモ<9437>などが決算発表を予定している。 ■ドル・円は上げ渋り、一時109円回復も節目付近に売り 29日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。日本株高などを背景とした円売りで一時109円台を回復したが、節目付近に押され108円台に押し戻された。 ドル・円は、米中貿易協議での一段の進展への期待感から、前日の米国株や本日の日経平均株価の上昇を手がかりに円売りが強まり、前日海外市場に続き109円台を一時回復した。今年8月以来、約3カ月ぶりの水準。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなり、目先の日本株高継続への期待感から円売り方向に振れやすい。ただ、上海総合指数は寄り付きから弱含んでおり、ドルは節目付近の売り圧力が108円台に下押しした。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円94銭から109円07銭、ユーロ・円は120円87銭から120円99銭、ユーロ・ドルは1.1091ドルから1.1102ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・ホットリンク<3680、ログリー<6579>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は日東電工<6988> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+0.5%(予想:+0.7%、9月:+0.5%) <国内> 特になし <海外> ・15:45 ロウ豪準備銀行総裁講演 ・16:00 英・10月全国住宅価格(前月比予想:0.0%、9月:-0.2%) ・米連邦公開市場委員会(FOMC、30日まで) 《HH》
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2491 東証プライム
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3436 東証プライム
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322
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6702 東証プライム
2,866
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世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6807 東証プライム
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時価総額 183,280百万円
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6988 東証プライム
2,388
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時価総額 1,687,745百万円
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7203 東証プライム
2,551.5
11/29 15:30
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7741 東証プライム
19,260
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時価総額 6,759,470百万円
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7751 東証プライム
4,868
11/29 15:30
-45(%)
時価総額 6,492,758百万円
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7974 東証プライム
8,810
11/29 15:30
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時価総額 11,441,459百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8591 東証プライム
3,367
11/29 15:30
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9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
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時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9962 東証プライム
2,427
11/29 15:30
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9984 東証プライム
8,936
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時価総額 13,135,875百万円
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