マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/24 8:07:02
15,149,916
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

30日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日続伸、中国不動産セクターに買い

2022/3/30 18:15 FISCO
*18:15JST 30日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日続伸、中国不動産セクターに買い 30日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比304.40ポイント(1.39%)高の22232.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が96.37ポイント(1.28%)高の7609.37ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1553億5920万香港ドルに拡大している(29日は1251億390万香港ドル)。 内外の好材料で投資家心理が上向く流れ。外部的には、ウクライナとロシアの停戦交渉進展が買い安心感につながった。世界経済が混乱するとの不安がやや薄らいでいる。内部的には、中国人民銀行(中央銀行)の資金供給がプラス。人民銀は30日、リバースレポを通じ満期分との差引で1300億人民元を市中供給した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が9.7%高、ミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が7.3%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が6.3%高と上げが目立った。農夫山泉については、前日に続き決算内容が手がかりになっている。同社が発表した通期決算は4割増益となり、配当の増額も予定された。他方、碧桂園が発表した通期決算は24%減益。これを嫌気する売りは限定的だった。 セクター別では、中国の不動産が高い。上記した碧桂園服務や碧桂園のほか、世茂集団HD(813/HK)が19.6%、融創中国HD(1918/HK)が18.4%、合景泰富地産HD(1813/HK)が17.6%、中国金茂HD(817/HK)が14.1%ずつ上昇した。 中国自動車セクターも急伸。長城汽車(2333/HK)が10.1%高、小鵬汽車(9868/HK)が8.7%高、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が5.3%高、吉利汽車HD(175/HK)が4.5%高と値を上げた。ロシアで事業展開している長城汽車や吉利汽車に関しては、上述した停戦交渉の進展も材料視されている。また、長城汽車は好調な通期決算も好感された。 他の個別株動向では、半導体ファウンドリ中国大手の華虹半導体(ファホンセミコンダクター:1347/HK)が2.4%高。同社の通期決算は利益が2.6倍に拡大し、売上高は過去最大を記録している。 半面、石炭セクターはさえない。エン鉱能源集団(1171/HK)が3.4%安、中国神華能源(1088/HK)が3.1%安、中国中煤能源(1898/HK)が1.8%安で取引を終えた。 そのほか、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が6.2%安。通期決算の実質赤字拡大、中国当局の規制強化が売り材料視された。外電は30日午前、「中国当局はライブストリーミングに新たな規制を計画している」などと報じている。動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)も2.5%下げた。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.96%高の3266.60ポイントで取引を終了した。不動産株が高い。消費関連株、ITハイテク株、インフラ関連株、金融株、医薬品株、素材株、公益株、運輸株なども買われた。半面、エネルギー株は売られている。 亜州リサーチ(株) 《NH》