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藤商事 Research Memo(4):2022年1月末の旧規則機の入替需要によりパチンコ遊技機の需要は回復見込み

2022/1/17 15:24 FISCO
*15:24JST 藤商事 Research Memo(4):2022年1月末の旧規則機の入替需要によりパチンコ遊技機の需要は回復見込み ■藤商事<6257>の今後の見通し 1. 業界動向と市場シェア (1) 業界動向 パチンコホール業界はここ数年、客数の減少を背景とした経営環境の厳しさが続くなかで、ホール軒数の減少傾向が続いていたが、2020年以降はコロナ禍の影響で客足が大きく減少したこともあり、減少傾向に拍車がかかっている。2020年末時点のホール軒数は9,035軒(前年末比6.3%減)であったが、業界団体のデータでは直近は8,000店舗に割り込む水準まで落ち込んでおり、経営体力のない中小事業者の淘汰が進んでいるものと見られる。遊技機の設置台数について見ても、ホール軒数の減少とともに減少傾向が続いており、2020年末時点ではパチンコ遊技機で243万台(前年比4.9%減)、パチスロ遊技機で157万台(同4.0%減)となっているため、2021年末はさらに落ち込むことが見込まれている。 こうしたなか、2021年度の出荷台数については前年度比で増加に転じる見通しとなっている。パチンコ遊技機、パチスロ遊技機ともに、旧規則機の撤去期限である2022年1月末に向けて、新規則機への入替需要が発生するためだ。同社の推計によれば、2021年9月末時点で設置台数に占める新規則機の比率はパチンコ遊技機で80%、パチスロ遊技機で60%となっており、2022年1月末までにパチンコ遊技機で46万台、パチスロ遊技機で61万台の入替需要が発生することになる。 パチンコ遊技機についてはホール側での入替が順調に進んでおり、2021年度の業界全体の出荷台数は同社が期初に想定していた120万台(前年度比38.4%増)となる見通しだ。一方、パチスロ遊技機については新規則機の稼働率が低く、ホール側での導入ペースが遅れており、ホールによってはベニヤ板営業(旧規則機の撤去のみ)を行って、稼働力の高い機種が出た段階で導入を検討するところも出てきている。このため、同社ではパチスロ遊技機の出荷台数について当初見込みの70万台から50万台(同5.5%増)に引き下げている。いずれにしても、同社では入替需要を取り込むべく、パチスロ遊技機も含めて下期に新機種の投入を積極的に行っていくことにしている。 (2) 市場シェア 同社の販売シェアは人気機種の販売時期によって変動があるものの、パチンコ遊技機はおおむね5~9%で安定して推移しており、年間6~8機種のペースで新機種を開発、販売してきた。2021年3月期は「Pとある魔術の禁書目録(インデックス)」が2万台を超えるヒット機種となったこともあり、市場全体の販売台数が落ち込むなかで逆に販売台数を伸ばし、市場シェアも8%弱に上昇した。2022年3月期は販売台数が増加するものの、業界全体が回復することもあって市場シェアは8%弱と若干低下する見込みとなっている。一方、パチスロ遊技機は年間2~3機種のペースで新機種を投入してきたが、2021年3月期は新機種の投入がなく、2022年3月期に1機種を投入する予定となっている。 遊技機業界は参加人口やホール軒数の減少により、当面厳しい市場環境が続くと予想されるが、同社ではユーザーの年齢層別にターゲットを合わせたジャンルを強化し、主力タイトルの開発・育成に取り組んでいる。ジャンルとしては「ホラー」や「時代劇」「萌え」などに加えて、「Pとある魔術の禁書目録」のヒットにより「アニメ」系でも主力タイトルの創出に成功している。今後も各ジャンルで主力タイトルの開発・育成に取り組み、パチンコ・パチスロ遊技機の双方で販売シェアを拡大していく戦略となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《SI》
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時価総額 29,971百万円
パチンコ・パチスロ機の中堅メーカー。1958年創業。無借金経営。「とある」シリーズなどアニメジャンルが主力商品。パチスロ遊技機の新製品「スマスロ ゲゲゲの鬼太郎 覚醒」は24年8月上旬から導入予定。 記:2024/06/11