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日経平均は反発もリバランス中心【クロージング】

2019/12/5 16:16 FISCO
*16:16JST 日経平均は反発もリバランス中心【クロージング】 5日の日経平均は反発。164.86円高の23300.09円(出来高概算11億5000万株)で取引を終えた。米国が15日より前に米中通商協議における第一段階の合意を見込んでいるとの報道を受けた米国株高の流れを受け、買い先行で始まった。国内では経済対策の民間支出を含む事業規模を26.0兆円程度、財政支出を13.2兆円とする最終案を政府与党政策懇談会で提示したと報じられており、経済対策への期待感から前場半ばには一時23363.44円まで上げ幅を拡大させる局面もみられた。後場寄り付き直後には23259.82円と上げ幅を縮めるものの、その後は23300円を挟んでのこう着が続いた。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは鉄鋼、海運、ガラス土石、金属製品、鉱業、パルプ紙、その他金融、非鉄金属が上昇。一方で水産農林、サービス、陸運、情報通信、その他製品が小安かった。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>、第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、中外薬<4519>、アドバンテスト<6857>が堅調。一方でテルモ<4543>、資生堂<4911>、NTTデータ<9613>が小安い。 リバランス中心であろうが、米株高の流れを受けて日経平均は25日線を回復した。ただし5日線との攻防となっており、5日線と25日線とのデッドクロスが接近している状況でもあり、神経質にならざるを得ないだろう。テクニカル面とはいえ、シグナルが悪化してくると、リバウンド機運は高まりづらいところ。物色としてもやや内需志向のようにみられ、インデックス売買主導で日経平均は反発するも、個人主体のマザーズ指数は下落しているところをみると、オーバーウィークのポジションを避ける流れから、明日についても利食いの動きが意識されそうである。 本日は鉄鋼が4%を超える上昇となった。米中通商協議を巡る不透明感が和らいだことが材料視されていたが、基本的にはショートカバーによるリバランスであろう。日経平均が高値圏でのこう着が続く中、低迷していたセクター等には買い戻しが意識されるほか、需給良好な銘柄などに資金が集中しやすいだろう。また、マザーズは下落しているものの、出遅れ感の強い銘柄や業績成長が期待される銘柄などへは、利食いをこなしながらの物色が意識される。 《CN》
関連銘柄 10件
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4911 東証プライム
2,729
11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17