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決算控えた安川電機や旭化成などノーベル賞関連に関心集まる

2019/10/10 8:44 FISCO
*08:44JST 決算控えた安川電機や旭化成などノーベル賞関連に関心集まる  10日の日本株市場は、米中の閣僚級協議への期待を背景とした米株高の流れを受けて、買い先行の展開となろう。9日の米国市場では、NYダウが181ドル高と反発。米中の閣僚級貿易協議で、中国が大豆など米国産農産物の購入拡大を提案すると伝えたとの報道が材料視された。セクターでは前日に下げのきつかった半導体関連の上昇が目立っている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の21570円。円相場は1ドル107円40銭台と前日からやや円安に振れて推移している。  中国は米国産農産物の購入拡大により暫定合意を取り付け、15日に迫った米国の対中制裁関税の一部税率引き上げを回避したい考えとされている。米中の閣僚級協議への過度な期待は高まらないながらも、需給状況の良好な銘柄などへは、買い戻しを誘う一因になりやすいだろう。  また、本日は安川電機<6506>の決算が予定されている。産業用ロボットでは世界トップクラスであり、ここ数年は中国の設備投資需要を取り込んで成長を拡大させてきた。安川電機の決算内容によっては、中国経済への警戒感が高まり、さらに中国の需要を取り込んできた日本の製造業に対する不透明感が強まりやすい。一方で、信用需給は売り長の状況であり、決算で悪材料出尽くしとなる展開も意識されやすく、決算前に買い戻しの流れをみせてくるようだと、FA関連などへの刺激材料になるだろう。  その他、今年のノーベル化学賞に、リチウムイオン電池の開発で、旭化成<3407>名誉フェローの吉野彰氏や英オックスフォード大教授だったジョン・グッドイナフ氏らが選ばれた。リチウムイオン電池は慣れ親しんでいるテーマであるほか、関連する銘柄も多い。旭化成を筆頭に関連銘柄への物色に広がりをみせてくるようだと、個人投資家のセンチメントを明るくさせる。  その他、昨日は利食い優勢ではあったが、EUV関連として強いトレンドが続いているレーザーテック<6920>への関心も高く。HOYA<7741>、ウシオ電機<6925>、東洋合成<4970>などの関連銘柄への物色の広がりも意識されよう。 《AK》
関連銘柄 6件
3407 東証プライム
1,068
11/29 15:30
-3(%)
時価総額 1,488,719百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も。リチウムイオン二次電池用セパレータなどで世界トップシェア。建材事業などは順調。 記:2024/06/18
4970 東証スタンダード
5,840
11/29 15:30
+100(%)
時価総額 47,555百万円
感光性材料事業が主力。フォトレジスト用感光材分野で世界シェアトップクラス。電子材料向け溶剤や香料材料等の製造・販売を行う化成品事業も。25.3期は2桁増収計画。生産能力の増強により、拡大する需要に対応。 記:2024/07/08
6506 東証プライム
3,919
11/29 15:30
-47(%)
時価総額 1,045,158百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6920 東証プライム
16,440
11/29 15:30
-145(%)
時価総額 1,550,062百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6925 東証プライム
2,039.5
11/29 15:30
-20(%)
時価総額 219,246百万円
産業用光源メーカー。半導体製造用露光装置や映画館用映像装置、医療・環境・宇宙開発向けなども。映画館向け光源が堅調。だが液晶関連装置や露光装置などが足踏み。新中計では31年3月期に売上高を2000億円超目標。 記:2024/07/24
7741 東証プライム
19,260
11/29 15:30
-235(%)
時価総額 6,759,470百万円
メガネレンズ、医療用内視鏡などを手掛けるライフケア事業が主力。エレクトロニクス関連製品、映像関連製品等も。半導体用マスクブランクスで世界トップシェア。コンタクトレンズはPB品、オンラインサービスが順調。 記:2024/08/30