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9日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で3日続伸、特配で周大福3.6%上昇

2023/6/9 18:00 FISCO
*18:00JST 9日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で3日続伸、特配で周大福3.6%上昇 9日の香港市場は、主要80銘柄で構成されるハンセン指数が前日比90.77ポイント(0.47%)高の19389.95ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が49.29ポイント(0.75%)高の6589.32ポイントと反発した。売買代金は866億950万香港ドルと薄商いが続いている(8日は844億9800万香港ドル)。 米金利低下が好感される流れ。昨夜の米債券市場では、米金融引き締め長期化の観測が薄らぎ、10年債利回りが低下に転じた。また、金融緩和など、中国経済対策に対する期待感も持続している。ただ、上値は重い。朝方公表された5月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス0.2%となり市場予想と一致したものの、企業活動の目安となる生産者物価指数(PPI)はマイナス4.6%となり、下落率は市場予想(マイナス4.3%)を上回っている。国内経済の持ち直しが遅れると危ぐし、指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が3.6%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が3.0%高、政府系の華潤ビールHD(291/HK)が2.9%高と上げが目立った。周大福珠宝の通期決算は2割減益を強いられたものの、特別配当の実施などが材料視されている。足元の売り上げ回復もプラス。4月1日〜5月31日の売上高は、前年同期比38.1%増と大幅なプラス成長に転じた。 セクター別では、自動車が高い。小鵬汽車(9868/HK)が5.3%、五菱汽車集団HD(305/HK)が2.7%、吉利汽車HD(175/HK)が1.5%、比亜迪(1211/HK)が1.4%ずつ上昇した。中国商務部は8日、自動車消費を促進するための全国的な販促活動を6〜12月に実施すると発表。幅広い活動を100都市余りで実施すると説明した。 中国発電セクターもしっかり。華電国際電力(1071/HK)が3.8%高、華潤電力HD(836/HK)が2.6%高、華能国際電力(902/HK)が1.6%高、中国電力国際発展(2380/HK)が1.4%高で引けた。 半面、中国不動産セクターはさえない。融創中国HD(1918/HK)が2.5%、中国金茂HD(817/HK)が2.3%、碧桂園HD(2007/HK)が1.7%、万科企業(2202/HK)が1.4%ずつ下落した。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.55%高の3231.41ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。ハイテク株、医薬品株、エネルギー株、公益株、軍事関連株なども買われた。半面、金融株は安い。素材株、酒造株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》