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25日の香港市場概況:ハンセン1.7%安で3日続落、テック指数3.5%急落

2023/4/25 18:00 FISCO
*18:00JST 25日の香港市場概況:ハンセン1.7%安で3日続落、テック指数3.5%急落 25日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比342.06ポイント(1.71%)安の19617.88ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が131.78ポイント(1.96%)安の6601.36ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1066億5740万香港ドルと低迷が続いている(24日は964億4030万香港ドル)。 投資家の慎重スタンスが持続する流れ。香港で発表が本格化する主要な中国企業の決算内容を見極めたいとするスタンスや、米中対立激化の警戒感が引き続き重しとなっている。外電は23日、「中国政府が米マイクロン製の半導体販売を禁止した場合、米政府は中国需要の不足分を韓国メーカーが補うことのないよう韓国側に求める」などと報じた。米韓首脳会談は26日、米ワシントンで開催される。韓国の尹錫悦・大統領は米国に条件緩和を求める構えと伝わっているが、不安感は強まったままだ。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は3.5%安と他の指数をアンダーパフォームしている(構成30銘柄は全面安)。個別では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(981/HK)が5.7%安、データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が4.9%安、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が4.8%安と下げが目立った。 自動車セクターもさえない。浙江零ホウ科技(9863/HK)が6.0%安、長城汽車(2333/HK)が3.1%安、比亜迪(1211/HK)が3.0%安、小鵬汽車(9868/HK)が2.4%安で引けた。電気自動車(EV)メーカーにとっては、南米チリのボリッチ大統領が自国リチウム産業の国有化方針を表明したこともマイナス。同国は主要な輸入相手国だけあって、コスト増などの懸念が高まっている。 医薬品セクターも安い。康希諾生物(6185/HK)が8.6%、山東新華製薬(719/HK)が8.4%、薬明生物技術(2269/HK)が7.1%、石薬集団(1093/HK)が5.6%ずつ下落した。 半面、中国の銀行セクターは物色される。中信銀行(998/HK)が3.4%、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が2.4%、交通銀行(3328/HK)が0.8%ずつ上昇した。利ザヤ改善が期待される。中国当局が今月に入り、商業銀行に預金金利の一段の引き下げを促したもよう――と報じられた。各商業銀行の年次報告書によって、預貸利ザヤの縮小が危険水域に入った実態が判明している。 一方、本土市場は5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.32%安の3264.87ポイントで取引を終了した。ITハイテク株が安い。医薬品株、素材株、自動車株、不動産株、インフラ関連株、空運株なども売られた。半面、金融株は高い。エネルギー株、保険・証券株、食品・酒造株、公益株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》