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29日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で続落、不動産セクターに売り

2022/9/29 16:46 FISCO
*16:46JST 29日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で続落、不動産セクターに売り 29日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比3.86ポイント(0.13%)安の3041.21ポイントと続落した。 中国景気の先行き不安が投資家心理の重しとなる流れ。国際機関や投資銀行は、中国GDP成長見通しの下方修正が相次いでいる。中国不動産業を巡る不透明感も再燃した「。上海を拠点とする不動産デベロッパー、旭輝HD(CIFIホールディングス:884/HK)にも債務不履行(デフォルト)観測が浮上している。不動産デベロッパーを巡っては、資金不足などにより建設工事が中断した未完成住宅「爛尾楼(ランウェイロウ)」や巨額債務の問題が不透明要因としてくすぶる状況だ。また、中国ではあす30日、9月の製造業PMIが公表されるほか、国慶節の祝日に伴う休場を10月3〜7日に控えている。これらが買い手控え要因として意識された。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。人民元安進行の一服や、当局の景気テコ入れスタンスが支えとなった。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の下げが目立つ。上海世茂(600823/SH)が4.1%安、新城控股集団(601155/SH)が3.7%安、金地集団(600383/SH)が3.1%安、緑地HD(600606/SH)が2.8%安で引けた。 銀行株もさえない。興業銀行(601166/SH)が1.8%安、招商銀行(600036/SH)が1.5%安、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.3%安、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.1%安で取引を終えた。 空運関連も安い。中国東方航空(600115/SH)が3.1%、中国国際航空(601111/SH)が1.9%、上海国際機場(600009/SH)と広州白雲国際機場(600004/SH)がそろって2.7%ずつ下落した。小売・酒造株、公益株、保険・証券株なども売られている。 半面、医薬品株はしっかり。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.5%高、人福医薬集団(600079/SH)が3.2%高、薬明康徳(603259/SH)が2.5%高、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が1.8%高と値を上げた。エネルギー株、ハイテク株、素材株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.73ポイント(1.33%)高の284.04ポイント、深センB株指数が0.40ポイント(0.04%)高の1148.10ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》