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13日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で3日続落、テック指数は0.5%逆行高

2022/7/13 18:00 FISCO
*18:00JST 13日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で3日続落、テック指数は0.5%逆行高 13日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比46.79ポイント(0.22%)安の20797.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も45.81ポイント(0.64%)安の7145.83ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1083億9580万香港ドルと低水準が続いている(12日は1154億9070万香港ドル)。 海外動向の不透明感が重しとなる流れ。国際通貨基金(IMF)が12日公表した資料では、今年と来年の米成長率見通しが下方修正された。今夜公表される6月の米物価統計に関し、米消費者物価指数(CPI)は非常に高い水準となる見通し——などと伝わったこともマイナス。インフレ加速が鮮明化した場合、米金融当局は利上げペースを加速させる見込みだ。ただ、下値は限定的。中国の新型コロナウイルス感染再拡大に対する警戒感がやや薄らいでいる。中国衛生当局によれば、12日の1日当たり感染者数は261人にとどまり(症状のありなし両方)、300人を11日ぶりに割り込んだ。指標改善もプラス。取引終盤に報告された6月の中国貿易統計では、輸出の伸びが鈍化する予想に反し、前月から大幅に加速した。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が8.5%安、資産総額で国内6位の招商銀行(3968/HK)が6.9%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が6.8%安と下げが目立った。 セクター別では、中国の銀行が安い。上記した招商銀行のほか、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が5.3%、中国銀行(3988/HK)が1.8%、中国工商銀行(1398/HK)が1.7%ずつ下落した。 石油生産・掘削、石炭、天然ガスなどエネルギー関連もさえない。中国海洋石油(883/HK)が2.2%安、中海油田服務(2883/HK)が2.5%安、中国中煤能源(1898/HK)が2.0%安、昆侖能源(135/HK)が2.7%安で引けた。原油安が逆風。石油需要は世界的に減退するとの見方が広がり、昨夜のWTI原油先物は7.9%安と大幅続落した。 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角は高い。ハンセン科技(テック)指数は0.5%逆行高した。個別では、オンラインゲーム事業・アプリケーション・ソフト開発の金山軟件(3888/HK)や旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が、動画配信プラットフォーム大手、ビリビリ(9626/HK)がそろって3.5%高と上げが目立った。金山軟件などゲーム関連については、国産ゲームのリリース(出版)が2カ月連続で新規承認されたことが刺激。そのほかのゲーム関連では、智傲HD(8282/HK)が12.1%高、心動(2400/HK)が4.2%高、中手遊科技集団(302/HK)が3.8%高などとと買われた。 レジャーや飲食など「アフターコロナ」関連銘柄も物色される。上述した携程集団のほか、エアラインの中国南方航空(1055/HK)が3.2%高、カジノの金沙中国(1928/HK)が2.6%高、レストランチェーン海倫司国際HD(9869/HK)が8.3%高、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が1.4%高で取引を終えた。 一方、本土市場は小幅ながら4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%高の3284.29ポイントで取引を終了した。旅行関連株が高い。インフラ関連株、不動産株、消費関連株、素材株、公益株、半導体株、海運株なども買われた。半面、金融株は安い。エネルギー株、医薬品株の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》