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4日の香港市場概況:ハンセン0.1%安で3日続落、テック指数は0.3%逆行高

2022/7/4 18:00 FISCO
*18:00JST 4日の香港市場概況:ハンセン0.1%安で3日続落、テック指数は0.3%逆行高 連休明け4日の香港市場は、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比29.44ポイント(0.13%)安の21830.35ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.18ポイント(0.25%)安の7647.70ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1314億4550万香港ドルに縮小している(6月30日は1514億6970万香港ドル)。 中国の新型コロナウイルス再拡大が警戒される流れ。感染拡大が顕著な中国東部の安徽省では、7月1日までに複数エリアで封鎖措置を導入している。中国全体の新規感染数は、先週末も高止まりした。香港域内の景気不安もくすぶる。香港政府統計処は6月30日、今年5月の小売売上高が前年同月比1.7%減の291億香港ドル(約5000億円)に縮小したと報告した。市場予想(8.4%増)に反し、2カ月ぶりのマイナス成長に転落している。もっとも、下値は限定的。中国製造業の景況感改善や、経済対策の期待感などが相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.6%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.4%安、香港不動産の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.0%安と下げが目立った。 セクター別では、カジノやエアラインなどレジャー関連が安い。澳門博彩HD(880/HK)が4.8%、新濠国際発展(200/HK)が4.0%、中国国際航空(753/HK)が4.1%、中国南方航空(1055/HK)が3.1%ずつ下落した。カジノ関連については、業績悪化やコロナ規制も不安視されている。マカオ政府は1日、今年6月の域内カジノ売上高が前年同月比で62.1%減少したと報告。また、コロナ防疫対策として、マカオ当局は域内カジノに従業員の出勤制限を実施するよう求めた。この措置を受け、一部の大型カジノでは稼働テーブル数が10台程度まで大幅に減少する恐れもあるという。 レストランチェーンや酒造など飲食関連も売られる。海倫司国際HD(9869/HK)が6.6%安、九毛九国際HD(9922/HK)が4.8%安、華潤ビールHD(291/HK)が3.5%安、青島ビール(168/HK)が2.8%安で引けた。 中国自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が5.9%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.9%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.7%安と値を下げた。 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角はしっかり。ハンセン科技(テック)指数は0.3%逆行高した。個別では、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が6.6%高、オンライン医療の京東健康(6618/HK)が4.1%高、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(9618/HK)と飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)がそろって3.6%高と値を上げている。 医薬品セクターも高い。百済神州(6160/HK)が10.4%、上海復星医薬集団(2196/HK)が9.5%、薬明生物技術(2269/HK)が8.0%、中国生物製薬(1177/HK)が6.0%ずつ上昇した。 建材・建機セクターも物色される。中国建材(3323/HK)が4.3%高、安徽海螺水泥(914/HK)が2.9%高、華潤水泥HD(1313/HK)が2.5%高、中聯重科(1157/HK)が3.6%高、中国龍工HD(3339/HK)が1.1%高で取引を終えた。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.53%高の3405.43ポイントで取引を終了した。医薬品株が高い。公益株、エネルギー株、素材株、軍事関連株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。不動産株、銀行・保険株、自動車株、空運株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》