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14日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で反発、大型株に買い

2022/6/14 16:49 FISCO
*16:49JST 14日の中国本土市場概況:上海総合1.0%高で反発、大型株に買い 14日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比33.35ポイント(1.02%)高の3288.91ポイント(上海A株指数は1.03%高の3446.12ポイント)と反発した。3月11日以来、約3カ月ぶりの高値水準を回復している。 中国政府による経済政策の期待感が相場を支える流れ。政府の関係部局は雇用やインフラ投資、産業支援、消費振興などに向けた対策を相次ぎ発表しているほか、プラットフォーム企業や不動産デベロッパーなどに向けた産業統制も緩和している。中国の新型コロナウイルス感染再拡大と米国の金利高を嫌気した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は後場途中からプラスに転じた。シティグループは最新リポートで、中国系銘柄が最悪期を通過したとの見解を示している。米国の利上げ見通しはほぼ市場に織り込まれたほか、中国でのワクチン接種率上昇に伴い、大規模なロックダウン(都市封鎖)が実施される恐れも低下したと指摘した。(亜州リサーチ編集部) 主力大型株が相場を主導する。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は1.3%高。個別では、中信建投証券(601066/SH)がストップ高、長城汽車(601633/SH)が7.3%高、中国石油天然気(601857/SH)が5.4%高、中国国際金融(CICC:601995/SH)が5.0%高、中国人寿保険(601628/SH)が4.3%高と上げが目立っている。 そのほか、不動産株も高い。格力地産(600185/SH)が6.1%、金地集団(600383/SH)が3.6%、保利地産(600048/SH)が2.1%ずつ上昇した。銀行株、消費関連株、公益株、素材株なども買われている。 半面、ハイテク株はさえない。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.5%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が2.2%、半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が2.1%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が1.3%ずつ下落した。軍事関連株、海運・空運株、医薬品株の一角も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.04ポイント(0.01%)安の308.82ポイント、深センB株指数が18.24ポイント(1.61%)高の1148.31ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》