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8日の香港市場概況:ハンセン2.2%高で反発、テック指数4.8%上昇

2022/6/8 18:00 FISCO
*18:00JST 8日の香港市場概況:ハンセン2.2%高で反発、テック指数4.8%上昇 8日の香港市場は、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比482.92ポイント(2.24%)高の22014.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が211.73ポイント(2.84%)高の7679.60ポイントとそろって反発した。ハンセン指数は4月6日以来、約2カ月ぶりに心理的節目の22000ポイントを終値で回復している。売買代金は1840億2830万香港ドルに拡大した(7日は1400億8030万香港ドル)。 中国景気の持ち直し期待が相場を支える流れ。中国の経済活動正常化や景気刺激策、産業統制の緩和などが改めて材料視された。中国最大の経済都市、上海市では6月から全企業が操業再開可能となり、中国重点企業のほか、主要外資系企業の工場も大半が再稼働している。指数は上げ幅を広げ、引けにかけて一段高となった。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ハンセン科技(テック)指数は4.8%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30のうち上昇27)。個別では、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が19.6%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が11.5%高、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が11.8%高と上げが目立った。 オンラインゲーム関連も物色される。心動(XD:2400/HK)が8.4%高、IGG(799/HK)が7.7%高、中手遊科技集団(302/HK)が6.2%高、網龍網絡HD(777/HK)が4.7%高で引けた。ゲーム審査承認の再開が手がかり。中国の国家新聞出版署は7日、国産ゲームのリリース(出版)許可審査の結果を発表し、計60タイトルを承認したことを明らかにした。新規承認は今年4月以来、2カ月ぶり。4月は9カ月ぶりに審査が再開されていた。 電気自動車(EV)セクターも高い。小鵬汽車(9868/HK)が6.1%、蔚来汽車(ニーオ:9866/HK)が5.1%、理想汽車(2015/HK)が4.1%ずつ上昇した。 医薬品セクターも急伸。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が13.8%高、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が8.0%高、微創医療科学(853/HK)が7.6%高、中国生物製薬(1177/HK)が4.4%高と値を上げた。 半面、不動産セクターの一角はさえない。広州富力地産(2777/HK)が3.1%、中国海外発展(688/HK)が1.8%、龍湖集団HD(960/HK)が1.2%ずつ下落した。中国海外発展が報告した5月の営業実績では、不動産成約額が前年同月比で2割減少。各社の営業実績も軒並み低調だ。 一方、本土市場は4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.68%高の3263.79ポイントで取引を終了した。エネルギー株が高い。消費関連株、金融株、公益株、医薬品株、素材株、空運株なども買われた。半面、不動産株は安い。ハイテク株、海運株、インフラ関連株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》