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2日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日ぶり反落、資源株物色で下げは限定

2022/3/2 16:46 FISCO
*16:46JST 2日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で4日ぶり反落、資源株物色で下げは限定 2日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比4.64ポイント(0.13%)安の3484.19ポイント(上海A株指数は0.13%安の3651.71ポイント)と4日ぶりに反落した。 世界経済の混迷が懸念される流れ。ロシアのウクライナ侵攻を受け、西側諸国は金融や経済などの各分野で制裁を一段と強化している。貿易停滞を背景に、原油や穀物などが高騰。個人消費の冷え込みや、企業収益の悪化も危ぐされた。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が相場を下支えした。中国では今週4日、重要政治イベントの「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)がスタートする。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、ITハイテク関連の下げが目立つ。IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が2.8%安、情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が2.2%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が1.9%安で引けた。 消費関連株も安い。酒造の重慶ビール(600132/SH)が4.0%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.7%、自動車の長城汽車(601633/SH)が2.2%、家電の海爾智家(600690/SH)が2.0%ずつ下落した。金融株、医薬品株、防衛関連株なども売られている。 半面、エネルギーや非鉄の銘柄群はしっかり。エン鉱能源(600188/SH)が8.7%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.9%高、中国アルミ(601600/SH)が8.7%高、江西銅業(600362/SH)が2.9%高で取引を終えた。石油株などについては、原油相場の急上昇が支援材料。中国アルミに関しては、主要なアルミ生産国、ロシアからの世界供給が滞ることにより、プレゼンスが増すとの思惑などが広がった。そのほか、不動産株、メディア関連株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.32ポイント(0.12%)高の278.31ポイント、深センB株指数が1.27ポイント(0.11%)安の1138.38ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》