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8日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、大型金融株が相場けん引

2022/2/8 16:57 FISCO
*16:57JST 8日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で続伸、大型金融株が相場けん引 8日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比23.05ポイント(0.67%)高の3452.63ポイント(上海A株指数は0.67%高の3618.25ポイント)と続伸した。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国内の景気腰折れを回避するため、当局は経済対策を強めるとの見方が根強い状況だ。政府は財政支出を拡大し、インフラ投資を前倒しで実施すると報じられている。米中対立の悪化や金利上昇圧力などを懸念し売り先行したものの、下値は堅く、指数は終盤に入りプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部) 時価総額上位の金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が2.3%高、中国農業銀行(601288/SH)が2.0%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%高、中国平安保険(601318/SH)が2.0%高で取引を終えた。 ゼネコンや建機、素材などインフラ建設関連の銘柄群も高い。中国交通建設(601800/SH)が5.2%、三一重工(600031/SH)が2.5%、宝山鋼鉄(600019/SH)が4.5%、北京金隅集団(601992/SHが2.8%ずつ上昇した。 仮想空間技術「メタバース」(中国語:元宇宙)関連の銘柄群も物色される。吉視伝媒(601929/SH)が6.0%高、浙報数字文化集団(600633/SH)が5.1%高、浙文互聯集団(600986/SH)が1.9%高で引けた。エネルギー株、公益株、運輸株、不動産株なども買われている。 半面、ハイテク関連株はさえない。半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が3.1%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.5%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が1.7%安と値を下げた。医薬品株、消費関連株の一角も売られている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.29ポイント(0.10%)高の282.77ポイント、深センB株指数が2.22ポイント(0.19%)高の1155.82ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》