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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は小幅続落、MOEX指数が引き続き過去最高値水準で推移

2021/7/12 9:50 FISCO
*09:50JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は小幅続落、MOEX指数が引き続き過去最高値水準で推移 【ブラジル】ボベスパ指数 125427.8 -1.25% 9日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比1590.94ポイント安(-1.25%)の125427.8で取引を終了した。127012.6から124310.1まで下落した。 小幅安で寄り付いた後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。国内の政局不安が警戒され、売りが継続。ボルソナロ大統領の支持率が低下しているほか、発表されたダッタフォリャ調査では、過半数の国民が大統領の弾劾を支持するという結果となった。また、国内での新型コロナウイルス感染状況が引き続き深刻であることも足かせに。一方、海外市場の上昇などが指数をサポートした。 【ロシア】MICEX指数 3855.31 -0.15% 9日のロシア株式市場は小幅続落。主要指標のMOEX指数は前日比5.77ポイント安(-0.15%)の3855.31で取引を終了した。3874.96から3850.57まで下落した。 中盤はプラス圏を回復したが、その後は再び売りに押された。MOEX指数が引き続き過去最高値水準で推移しており、調整売りの動きが継続した。一方、指数の下値は限定的。成長予想の上方修正が好感された。ロシア経済開発貿易省はこのほど、2021年の成長予想をこれまでの2.9%から3.8%まで引き上げた。また、海外株高なども指数を下支えした。 【インド】SENSEX指数 52386.19 -0.35% 9日のインドSENSEX指数は続落。前日比182.75ポイント安(-0.35%)の52386.19、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同38.10ポイント安(-0.24%)の15689.80で取引を終えた。 終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや拡大させた。海外株安を受け、インド株にも売りが広がった。また、新型コロナウイルス変異株の流行が世界経済の回復を遅らせるとの懸念なども引き続き警戒された 【中国本土】上海総合指数 3524.09(-0.04%) 9日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比1.41ポイント安(-0.04%)の3524.09ポイントと続落した。 前日の軟調地合いを継ぐ流れ。経済回復ペース鈍化が不安視されているほか、各分野に対する中国当局の監視スタンス強化も引き続き売り材料視された。また、世界的に新型コロナウイルス感染が増えつつあることも懸念されている。朝方公表された今年6月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)の上昇率が予想以上に前月実績から低下し、生産者物価指数(PPI)も上昇ペースがやや減速。投資家心理を後退させている。 《CS》