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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅ながら続伸、景気先行きが楽観される流れ

2021/6/2 9:36 FISCO
*09:36JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は小幅ながら続伸、景気先行きが楽観される流れ 【ブラジル】ボベスパ指数 126215.73 +0.52% 1日のブラジル株式市場は5日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比2051.32ポイント高(+1.63%)の128267.05で取引を終了した。126218.4から128363.5からまで上昇した。 終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。成長予想の上方修正が引き続き好感されたほか、経済指標の改善も支援材料。1-3月期の国内総生産(GDP)成長率はプラス1.0%となり、前期のマイナス1.1%と市場予想のプラス0.5%を上回った。また、5月のマークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)は53.7となり、前月の52.3から改善した。ほかに、新型コロナウイルスワクチン接種が進んでいることが引き続きサポート材料となった。 【ロシア】MICEX指数 3764.59 +1.15% 1日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のMOEX指数は前日比42.96ポイント高(+1.15%)の3764.59で取引を終了した。3739.57から3784.59まで上昇した。 買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。原油価格の上昇が好感され、資源銘柄を中心に買いが広がった。世界経済の回復期待に伴う資源需要の増加観測が高まったもようだ。また、堅調な経済指標も支援材料。5月のマークイット製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.9となり、前月の50.4と市場予想の51.2を上回った。 【インド】SENSEX指数 51934.88 -0.01% 1日のインドSENSEX指数は小反落。前日比2.56ポイント安(-0.01%)の51934.88、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同7.95ポイント安(-0.05%)の15574.85で取引を終えた。 買いが先行した後は前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢。また、足元での景気悪化懸念も引き続き嫌気された。新型コロナ「第2波」の到来に伴うロックダウン(都市封鎖)の実施を受け、約1000万人の失業者が新たに発生していると報告された。 【中国本土】上海総合指数 3624.71 +0.26% 1日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比9.24ポイント高(+0.26%)の3624.71ポイントと小幅ながら続伸した。今年2月下旬以来の高値水準を回復している。 景気先行きが楽観される流れ。中国の人口政策が材料視されている。5月31日の共産党中央政治局会議では、夫婦1組につき「2人まで」としていた規制を緩和し、「3人まで」子供をもうけることを認める方針が承認された。段階的に定年年齢を引き上げていく方針も確認している。少子高齢化による成長鈍化が危ぐされる中、経済成長の押し上げ効果が期待された。また、経済協力開発機構(OECD)は5月31日、最新の経済見通しで、2021年の世界成長率見通しを従来の5.6%から5.8%に上方修正。中国の成長率予想を7.8→8.5%に引き上げている。 《CS》