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1日の香港市場概況:ハンセン2.0%高で反発、科技指数は4.7%上昇

2021/4/1 18:00 FISCO
*18:00JST 1日の香港市場概況:ハンセン2.0%高で反発、科技指数は4.7%上昇 1日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比560.39ポイント(1.97%)高の28938.74ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が245.37ポイント(2.24%)高の11217.41ポイントとそろって急反発した。売買代金は1782億5300万香港ドルとなっている(3月31日は1640億3900万香港ドル)。 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行する流れ。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は4.7%高と他の指数をアウトパフォームした。香港に上場する主要な中国企業の決算報告がほぼ一巡し、業績内容を材料にした売買も活発化している。指数は引けにかけて上げ幅を広げた。なお、香港市場はあす2日から6日まで、イースターや清明節で休場となる(本土市場は5日が休場)。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が9.3%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が8.0%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が7.2%高と上げが目立った。 セクター別では、自動車が高い。長城汽車(2333/HK)が10.7%、比亜迪(BYD:1211/HK)が7.6%、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が6.4%、吉利汽車HD(175/HK)が3.9%ずつ上昇した。 海運・港湾セクターも急伸。東方海外(316/HK)が15.4%高、中遠海運HD(1919/HK)が5.8%高、太平洋航運集団(2343/HK)が2.9%高、中遠海運港口(1199/HK)が12.2%高、招商局港口HD(144/HK)が2.2%高で引けた。東方海外は通期の好決算を受け、連日で上場来高値を更新。中遠海運の決算も増益だった。 太陽光などエコ発電関連も物色される。信義光能HD(968/HK)が12.2%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が11.6%高、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が8.3%高、陽光能源HD(757/HK)が5.5%高で取引を終えた。太陽光発電用シリコンインゴット生産の陽光能源については、通期決算の赤字幅縮小が買い安心感につながっている。 業績動向を手がかりにした個別株の動きでは、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.9%と急反発。同社の通期利益は3倍に拡大し、市場予想を上回っている。 半面、業績不振が目立った銘柄群の一角はさえない。減益決算では、北京市政府系コングロマリットの北京HD(北京エンタープライゼズ:392/HK)が5.3%安、不動産デベロッパー大手の中国恒大集団(3333/HK)が3.2%安と値を下げた。風力発電用ギアで中国最大手の中国高速伝動設備集団(658/HK)は8.4%安。同社の決算は増益だったが、期末配当を見送ったことが失望を呼んだ。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%高の3466.33ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。消費関連株、医薬品株、素材株、海運株、インフラ関連株なども買われた。半面、銀行株は安い。石炭・石油株、不動産株の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》