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28日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、規制警戒でアリババ8.0%下落

2020/12/28 18:06 FISCO
*18:06JST 28日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で3日ぶり反落、規制警戒でアリババ8.0%下落 クリスマス連休明け28日の香港市場は値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比71.93ポイント(0.27%)安の26314.63ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が119.05ポイント(1.14%)安の10311.48ポイントと続落した。売買代金は1907億3500万香港ドルとなっている(半日立会の24日は979億8600万香港ドル)。 ネット企業の規制強化が懸念される流れ。中国の市場監督当局は独占禁止法違反容疑で、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)を調査した。中国人民銀行(中央銀行)など金融当局は26日、アリババ傘下のアント・グループを聴取し、企業統治の不備などを指摘している。 ただ、中国経済の持ち直しが意識される中で、ハンセン指数はプラス圏で推移する場面もあった。国家統計局が27日公表した11月の全国工業企業利益は15.5%増。10月に記録した3年ぶりの高い伸び(28.2%増)からは鈍化したものの、依然として2ケタ成長を続けている。また、中国の第14次5カ年計画(2021〜25年)が来年スタートするとあって、経済支援策に対する期待感も持続した。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連が下げを主導。ITやハイテクで構成されるハンセン科技指数は4.3%安と大幅続落し、約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んだ。組み入れウエート上位の「ATMX」銘柄では、上述したアリババが8.0%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が6.7%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.9%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.0%安で取引を終えている。ハンセン指数の構成銘柄でも、上記した4銘柄が下落率上位に並んだ。 香港の小売や外食、マカオのカジノ銘柄などもさえない。周大福珠宝(1929/HK)が2.6%安、大家楽集団(カフェ・ド・コラル:341/HK)が1.7%安、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.2%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.8%安と値を下げた。 半面、中国の銀行・保険セクターは高い。中国工商銀行(1398/HK)が4.9%、交通銀行(3328/HK)が2.5%、中国農業銀行(1288/HK)が2.2%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.8%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.8%ずつ上昇した。 非鉄やレアアースなどの銘柄群も急伸。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が16.3%高、金川集団国際資源(2362/HK)が12.3%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が7.3%高、江西銅業(358/HK)が3.3%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が2.6%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が2.1%高と値を上げた。江西カン鋒リ業は連日で最高値を更新している。 一方、本土市場は小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.02%高の3397.29ポイントで取引を終了した。自動車株が高い。食品飲料株、銀行・保険株、海運株、非鉄株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。メディア関連株、不動産株、銀行株、エネルギー株、医薬品株、インフラ関連株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》