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前澤給装 Research Memo(3):顧客ニーズへの対応力や顧客との信頼関係に基づくブランド力が強み

2022/12/5 15:43 FISCO
*15:43JST 前澤給装 Research Memo(3):顧客ニーズへの対応力や顧客との信頼関係に基づくブランド力が強み ■事業概要 1. 事業概要 前澤給装工業<6485>は、水道用給水装置から屋内給水・給湯配管部材、床暖房設備部材、空調設備向け製品に至るまで、ライフラインに関わる製品を提供している、給水装置のトップメーカーである。事業セグメントは給水装置事業(水道用給水装置製造販売)、住宅・建築設備事業(住宅設備製品製造販売)、商品販売事業からなる。事業安定性が高い給水装置事業と今後の成長が期待できる住宅・建築設備事業とのバランスが取れた事業ポートフォリオとなっている。中期経営計画の下、コア事業である給水装置事業で安定的に収益を拡大しつつ、成長ドライバーに位置付ける住宅・建築設備事業でさらなる領域の拡大を図っている。 (1) 給水装置事業 道路に布設されている配水管から各家庭に水を引き込むための水道用給水装置であるサドル付分水栓・止水栓・各種継手類などを製造、販売している。当事業の市場環境としては、上水道のインフラ整備が一巡したことで市場は成熟化しており、近年の人口減少に伴い新設される住宅用の製品販売は低減傾向にある。しかしながら、高度経済成長期に敷設された配水管(水道本管)の老朽化による「更新」製品や地震災害に備える「耐震性」の高い製品については、安定したニーズがある。 (2) 住宅・建築設備事業 宅内での給水・給湯配管部材及びこれらをユニット化した給水・給湯配管システムなどを製造、販売しているほか、床暖房事業なども展開している。このほか、空調設備向け製品の販売を開始するなど非住宅物件向け市場への積極展開を図っている。直近では大型ビル向けの空調分野向け製品(O2カットパイプなど)が好調に推移しており、今後の事業拡大が期待される。 (3) 商品販売事業 上記製品に関連する仕入商品を販売している。 2. 同社の強み 同社の強みは、(1) ものづくりに関する数々の独自ノウハウ、(2) 独自の生産管理システム、(3) 全国の水道事業体・管材商社・水道工事業者との信頼関係に基づくブランド力、(4) 製販一体化による顧客ニーズへの対応力である。 (1) ものづくりに関する数々の独自ノウハウ 同社の生産現場では、鋳造、加工、組立、検査、出荷、生産ラインで使用する金型まで自社で管理する一貫生産体制を敷き、徹底した品質管理を行っている。これら各工程での長年の経験や蓄積されたデータから導かれた「ものづくり」に関する独自ノウハウの数々は、同社が展開する製品の競争力を支えている。 (2) 独自の生産管理システム 給水装置は使用する環境や条件等で求められる性能が異なるが、同社製品はほぼ全国の水道事業体で採用されており、その数は数千点にも上る。加えて同社は、精度の高い需要予測を可能にする営業情報と多品種少量生産を可能にするフレキシブルな工場稼働体制の組み合わせによる独自の生産管理システムを確立し、それぞれの製品を安定供給できる体制を整えている。 (3) 全国の水道事業体・管材商社・水道工事業者との信頼関係に基づくブランド力 同社はこれまで安全性、利便性、施工性の向上を目指した給水装置の開発を行い、必要とされる製品を安定的に供給し続けることにより、水道事業に携わるステークホルダーから長期にわたり高い信頼を得てきた。こうした強固な信頼関係に基づくブランド力は同社の重要な事業基盤となっている。 (4) 製販一体化による顧客ニーズへの対応力 同社は全国に27ヶ所の営業拠点を設置し、顧客ニーズを的確に捉えるとともに、製品開発から製造・供給までいち早く対応できる体制を整えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎) 《SI》
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時価総額 29,233百万円
水道用給水装置最大手。サドル付分水栓、止水栓、継手などを手掛ける。鋳鉄商品の販売増により、商品販売事業は堅調。販売価格改定効果などで給水装置事業は2桁増益。売上原価減少。24.3期2Q累計は増収増益。 記:2023/12/26