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タナベ経営 Research Memo(2):企業経営を一気通貫で支援できる経営コンサルティング・バリューチェーンが強み

2022/8/9 15:02 FISCO
*15:02JST タナベ経営 Research Memo(2):企業経営を一気通貫で支援できる経営コンサルティング・バリューチェーンが強み ■事業概要 1. 会社概要 タナベ経営<9644>は1957年に京都で創業した日本の経営コンサルティングのパイオニアであり、業界大手の一角を占める。顧客企業の専門化・多様化する経営ニーズに応えるための経営コンサルティング領域の多角化戦略「C&C(コンサルティング&コングロマリット)戦略」を推進し、全国のすべての顧客へ高品質のコンサルティング価値を提供することにより、顧客の持続的成長を支援している。「ファーストコールカンパニー100年先も一番に選ばれる会社へ、決断を。」を経営ミッションとしている。 同社はあらゆる業種の大企業から中堅企業のトップマネジメント(経営者層)に寄り添う「ビジネスドクター」として、新たなビジョンの策定やビジネスモデル革新等の「経営戦略」から、「デジタル」「HR(人的資源)」「ファイナンス・M&A」「ブランディング&マーケティング」等の実装までを「一気通貫」で支援できる「経営コンサルティング・バリューチェーン」を全国地域密着で構築し、顧客企業の課題解決を支援している。 コンサルティングスタイルとしては、「経営コンサルティング・バリューチェーン」により、個社の経営課題に合わせて複数名のプロフェッショナルコンサルタントを選定してチームを組成する「チームコンサルティング」としてサービス提供していることが特徴となっている。 事業所については、北海道から沖縄までの全国主要10都市に長年展開している。同業のなかで、地域に根付いたファーム形式で全国展開しているのは同社だけであり、地域密着型の経営コンサルティングサービスを提供できることも同社の特色であり強みとなっている。また、各種コンサルティングサービスの企画・プロデュースや、コンサルティング現場等から収集した経営情報を分析・情報発信していく機能を果たす戦略総合研究所や、IR・SR・PR、人材採用、M&A・アライアンス(提携)等のコーポレート機能を大阪・東京の両本社に設置することで、全国へのサポート機能の充実を図っている。 また、ここ最近はM&Aを成長戦略の1つとして掲げ、シナジーが見込まれる企業を3社グループ化している。2019年10月に子会社化した(株)リーディング・ソリューション(出資比率60.0%)は、BtoB領域におけるデジタルマーケティングに関するKPO(Knowledge Process Outsourcing)業務※及びWebサイト構築業務を展開しており、2004年の創業以来、上場企業や中堅企業を中心に300社以上を支援してきた。BtoBビジネスにおけるデジタルマーケティング支援の市場拡大が見込まれ、企業のDXに関わるコンサルティングニーズが増加するなかで、(株)リーディング・ソリューションのBtoBデジタルマーケティング支援に関する知見・ノウハウと、同社の経営コンサルティングサービスを組み合わせることで付加価値の高い新たなサービスを開発・提供している。また、既存顧客に対する共同コンサルティングや人材交流を通じて、双方の顧客へ提供するサービスの価値向上にも取り組んでいる。さらに、同社から(株)リーディング・ソリューションにマネジメント人材を派遣し、経営体制の強化と顧客創造活動の支援を行っているほか、人材採用・育成における相互協力体制を構築し、双方のデジタルマーケティング分野における事業基盤の強化を図っている。 ※デジタルマーケティングにおける戦略策定から施策の企画・実施、PDCAまでを一括代行するサービス。 2021年1月に子会社化したグローウィン・パートナーズ(株)(出資比率50.1%)は、会計士やファイナンシャルアドバイザーを数多く有しておりクロスボーダーを含むM&A全般の支援や上場企業グループを対象としたバックオフィス(経理・財務部門等)に対するBPR/DX支援(ERP、RPAの導入支援等)を主要事業としている。グループ会社化の背景と目的は、M&A及び経営のDXといった需要が増大するなか、同社が有する経営コンサルティングの知見と、グローウィン・パートナーズ(株)が有するM&A及びDXに関する知見・ノウハウを融合することで、既存サービス機能の強化や新規事業の立ち上げに取り組むことにある。既存顧客に対する共同コンサルティングや人材交流を通じて、双方の顧客企業へ提供するサービスの付加価値向上を図っていく。また、同社からグローウィン・パートナーズ(株)にマネジメント人材を派遣し、経営体制の強化や顧客創造活動の支援を行っているほか、人材採用・育成における相互協力体制を構築し、双方のM&Aコンサルティング領域やDX領域における事業基盤の強化を図っている。 2021年12月に子会社化した(株)ジェイスリー(出資比率96.2%)は、ディレクターやクリエイター、デザイナー等のプロフェッショナル人材を擁しており、大企業から中堅企業のブランディングやCXデザイン、マーケティングDXなど新たな価値の創造を強みとしている。同社が長年培ってきた経営コンサルティングの知見・ノウハウと、(株)ジェイスリーが1986年の事業開始以来500社以上に提供してきたブランディング、CXデザイン、マーケティングDXに関する知見・ノウハウを融合することにより、既存サービス機能の強化や新規サービスの立ち上げに取り組んでいる。また、同社から(株)ジェイスリーにマネジメント人材を派遣し、経営体制の強化や顧客創造活動の支援を行っているほか、人材採用・育成面で相互協力体制を構築し、双方の事業基盤強化を図ることで、全国のブランド&デザインコンサルティング及びマーケティングDXの市場を開拓していく戦略となる。 これら3社のグループ化により、TCGとしての経営コンサルティング・バリューチェーンが強化されたと言え、同業他社にない強みとなる。今後加速が予想される全国の事業承継や業態転換・事業再構築、DX・生産性向上、CXデザイン等のニーズをグループとして取り込むことが可能となり、また、顧客ターゲットも中堅企業(売上高50~1,000億円規模)という独自マーケットから大企業にまで広がったことで、成長ポテンシャルが一気に高まったと弊社では見ている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
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経営コンサルティング大手。経営戦略の策定から経営機能の実装・実行支援に至るまで経営全般の支援を手掛ける。ストラテジー&ドメインは売上堅調。行政/公共向け経営コンサルが好調。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/25