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ミロク情報 Research Memo(6):2026年3月期に経常利益125億円を目指す

2022/1/18 15:46 FISCO
*15:46JST ミロク情報 Research Memo(6):2026年3月期に経常利益125億円を目指す ■「中期経営計画Vision2025」 1. 中期計画の概要 ミロク情報サービス<9928>は2021年5月に2026年3月期を最終年度とする5ヶ年の「中期経営計画Vision2025」を発表した。コロナ禍を契機に社会全体でDXが一気に加速するなど、同社を取り巻く市場環境が大きく変容するなかで、同社は継続的な企業価値向上に向けた戦略として、「既存ERP事業の進化・ビジネスモデルの変革」「新規事業によるイノベーション創出」の2点を大きな基本方針に掲げ、推進していくことになる。 (1) 2026年3月期に向けた顧客ターゲット別の施策 a) 税理士・会計士事務所市場 現在の主力顧客市場の1つとなる会計事務所市場に関しては、2026年3月期に会計事務所の付加価値向上を支援するNo.1ネットワークの構築を目指す。この目標実現のためのソリューションとして、会計事務所に対して顧問先企業への経営指導・経営支援ソリューションを提供し、顧客ロイヤルティの最大化に取り組んでいく。 b) 中堅・中小企業市場 もう1つの主力顧客市場である中堅・中小企業市場での2026年3月期に目指す姿としては、中堅・中小企業のDXを実現する経営革新パートナーになることである。目標実現に向けて、企業経営に関するIT課題に対してグループ会社や外部連携を通じたトータルソリューションを提供していく。提供方法としては、同社の強みでもある直販によるコンサルティングセールスのほか、パートナーとなる代理店の育成も図っていく。 c) 中小企業・小規模事業者市場(新規事業領域) 新規事業領域では、会計事務所とともに中小企業・小規模事業者のDX促進と経営改善を実現し、中小企業・小規模事業者の活性化を目指す。目標実現のため統合型DXプラットフォームを構築し、同プラットフォームを通じて4つのDXソリューション(マーケティングDX、ビジネスDX、オペレーティングDX、ファイナンスDX)を提供していく計画となっている。Webを通じたサービス提供となり、ユーザーはダッシュボードから任意の拡張アプリケーションを選択して利用する格好となる。 (2) 経営数値目標 中期経営計画の最終年度となる2026年3月期の経営数値目標として、売上高550億円、経常利益125億円、ROE20%以上、自己資本比率50%以上を掲げた。5年間の年平均成長率は売上高で10.1%、経常利益で22.6%となる。このうち、同社単体業績については2021年3月期実績の売上高299億円、経常利益48億円に対して、2026年3月期は売上高360億円、経常利益75億円を目標とした。クラウドサービスの拡充とサブスクモデルへの移行により、安定的な収益基盤のさらなる強化に取り組んでいく。サブスクモデルのサービス収入の売上比率を2021年3月期実績の39%から2026年3月期には55%まで引き上げていく計画で、経常利益率も同期の13.2%から2026年3月期は20%超に上昇する見通しだ。 また、グループ会社の業績については2021年3月期の売上高57億円、経常利益1億円から、2026年3月期は売上高150億円、経常利益25億円を目指す。グループ会社が独自成長を目指すためのシナジーを強化し、グループ再編による生産性向上などにも取り組んでいく。子会社別では、トライベックやトランストラクチャなどは同社の顧客の相互送客によるシナジーが高いと見られ、今後の高成長が期待される。さらに、新規事業となる統合型DXプラットフォーム事業に関しては、2026年3月期に売上高50億円、経常利益25億円を目標とした。利益率が高いのは、見込み顧客が会計事務所の顧問先となるため広告宣伝費等の顧客獲得コストを低く抑えることが可能と見ているためだ。なお、5ヶ年計画のなかで前半についてはERP事業でサブスクモデルへの移行を段階的に進めていくことから、利益の伸びは緩やかとなり、後半にかけて成長が加速していく計画となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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会計事務所とその顧問先企業などに中堅・中小企業向け財務会計ソフトを開発。会計・税理士事務所など顧客基盤強固。クラウドサービスやファイナンシャルサービスも展開。各種ERP製品の好調で、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/06