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日本電技 Research Memo(2):ビルの空調や工場の自動化などを手掛ける「計装エンジニアリング」企業

2021/12/27 15:02 FISCO
*15:02JST 日本電技 Research Memo(2):ビルの空調や工場の自動化などを手掛ける「計装エンジニアリング」企業 ■会社概要 1. 会社概要 日本電技<1723>は、オフィスビルをはじめホテル、病院、工場など大型の非居住用建築物の空調設備を自動制御する空調計装、及び工場の生産ラインや搬送ラインを自動化する産業システムの分野を事業領域としている。主力の空調計装では、アズビルの最大手特約店として、また業界の草分け的な存在として、豊富な実績とノウハウを誇る。加えて、業界大手で唯一設計から施工、メンテナンスまでを手掛ける「エンジニアリング企業」としての強みを持つ。ちなみに、自動制御機器大手であるアズビルと同社を含むそのグループが、空調計装市場の大半を握っている。一方、成長余地の大きい産業システムでは、空調計装とエンジニアリングのノウハウをベースに「計装エンジニアリング」に加え子会社であるジュピターアドバンスシステムズ(株)の生産管理システム開発まで手掛けることで事業の高付加価値化も進めている。なお、「計装エンジニアリング」によって建物の快適性や生産の効率性を支えることは、省エネを通じて脱炭素社会の実現に貢献していると言うこともできるため、同社の事業そのものがサステナビリティの観点から評価できると言える。 「計装」と「エンジニアリング」の機能を併せ持つ強み 2. 「計装エンジニアリング」 「計装」とは、ビルや工場において空調や生産ラインなど各種の設備・機械装置を、計測・監視・制御の手法によって自動でコントロールする技術で、快適化・効率化・省力化・省エネ化の実現を目的としている。例えば、ビルの空調計装であれば、「最少のエネルギーで快適な環境を実現する」技術と位置付けられ、温度・湿度・気圧などを計測してその情報を監視し、一定の環境を維持するために機器を制御しながらビル全体の空調をコントロール、快適性や省エネ化を実現する。計装技術は近年、省エネ化に必須の技術として注目され、最新のIT技術を用いた計測・監視システムが開発されたり、「地域冷暖房」のコア技術として利用されたりするなど進化を続けている。また「エンジニアリング」とは、部分最適に陥りがちな設備・機械装置を、ユーザーにとって全体最適化する技術を指す。 こうした「計装」と「エンジニアリング」の機能を併せ持つ企業は少なく、「計装エンジニアリング」という技術自体が同社の強みとなっている。このため、高度化するアズビルの新製品への対応力において、取り扱い販売店の内でも抜きんでていると言われている。一方、工場の自動化などでは、生産設備の納入メーカーがそれぞれ納品する機器のセットアップやメンテナンスをすることが多く、特に中小零細工場では工場全体を自動化し、最適化する支援が必要となる。したがって、こうした課題を持つ食品分野の生産ラインは、同社にとって「計装エンジニアリング」の技術を生かしやすい分野と言える。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《NB》
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ビル空調計装工事や工場向け計装工事が柱。関連機器販売も。アズビルの特約店。空調計装関連事業は好調。工場や事務所向け物件等の新設工事の増加などが寄与。24.3期3Q累計は収益伸長。通期業績予想を上方修正。 記:2024/03/30