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KADOKAWA---21年3月期は増収・2ケタ増益、出版事業及びゲーム事業が好調に推移

2021/5/6 12:16 FISCO
*12:16JST KADOKAWA---21年3月期は増収・2ケタ増益、出版事業及びゲーム事業が好調に推移 KADOKAWA<9468>は4月30日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.6%増の2,099.47億円、営業利益が同68.5%増の136.25億円、経常利益が同63.5%増の143.69億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.4%増の95.84億円となった。 出版事業の売上高は前期比10.5%増の1,295.76億円、セグメント利益(営業利益)は同105.5%増の128.41億円となった。書籍市場全体で需要が高まっていることに加え、新型コロナウイルス感染症拡大の環境下においても新刊点数を前期並みの水準に維持したことや、返品率が大幅に良化したことが収益貢献した。電子書籍・電子雑誌は、市場全体が伸長していることに加え、積極的なマーケティング施策により引き続き好調に推移し、第3四半期に引き続き、第4四半期においても四半期ベースで過去最高の売上高を更新した。 映像事業の売上高は前期比8.2%減の313.14億円、セグメント利益(営業利益)は同7.1%増の22.74億円となった。アニメの海外権利許諾収入に加え、同社アニメIPの他社ゲームへの活用等による国内権利許諾が引き続き収益貢献した。一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、映画館の席数制限や時短営業による映画配給、デジタル映画鑑賞券「ムビチケ」、スタジオ事業等への影響が見られた。 ゲーム事業の売上高は前期比16.9%増の166.36億円、セグメント利益(営業利益)は同114.6%増の27.44億円となった。「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」や「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」「DARK SOULS」シリーズ等のリピート販売及び海外権利許諾に加え、共同・受託開発事業も収益に貢献した。 Webサービス事業の売上高は前期比11.0%減の220.08億円、セグメント利益(営業利益)は同24.8%減の20.96億円となった。動画配信サービス「ニコニコ」の月額有料会員は2021年3月末には153万人(前期末は163万人)と前期末比で減少となった。しかし、都度課金収益の拡大に努めるなど収益の多様化へ取り組んだことや、動画・生放送・ブログなどを配信できるプラットフォーム「ニコニコチャンネル」の有料会員数が2021年3月末に119万人(同117万人)に増加したことで、前年並みの売上を維持した。 その他事業の売上高は前期比10.4%減の174.63億円、セグメント損失(営業損失)は44.91億円(前期は25.83億円の損失)となった。MD事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、発売タイミングの延期等により減収となった。一方、教育事業は、インターネットによる通信制高校であるN高等学校で生徒数が順調に増加しており、同校等に教育コンテンツの提供を行うドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。また、アニメホテル、イベント事業、飲食事業などの商業施設を展開するところざわサクラタウンが2020年11月6日にグランドオープンし、売上に寄与した。 2022年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の継続により、市場環境の不確実性が高いことを踏まえ、業績予想をレンジ形式で開示した。新型コロナ深刻化の可能性による不透明感を踏まえ、下限値を設定している。売上高が2,180.00~2,280,00億円、営業利益が100.00~140.00億円、経常利益が105.00~145.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が69.00~96.00億円を見込んでいる。なお、2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」等を適用するため、上記の連結業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期増減率は記載していない。 《ST》
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出版大手。旧KADOKAWAとドワンゴが経営統合して発足。映像制作やゲーム開発、グッズ販売なども手掛け、コアファンを抱えるIPを多数保有。出版セグメントで国内市場縮小の影響もあり、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/09