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ピーバン Research Memo(2):プリント基板のECプラットフォーム「P板.com」の運営会社として成長

2021/3/16 15:52 FISCO
*15:52JST ピーバン Research Memo(2):プリント基板のECプラットフォーム「P板.com」の運営会社として成長 ■会社概要 1. 会社沿革 ピーバンドットコム<3559>は2002年4月に現 代表取締役の田坂正樹(たさかまさき)氏によって設立された。田坂氏は学生時代から起業することを目指しており、前職の大手金型部品専門商社で培った経験をもとに、インターネットを活用したBtoBビジネスの可能性に注目していた。オーダーメイド型ビジネスで在庫リスクのないプリント基板に着目し、通販サイト「P板.com」の開発・運営を開始した。 販売を開始するにあたってプリント基板の委託生産先が必要となるが、田坂氏は台湾・韓国のプリント基板業界団体に登録しているメーカーのなかから、試作・小ロット用基板を専門に製造しているメーカーに直接アポイントを取り、サンプル基板を発注して品質とデリバリー体制をチェックし、委託生産先を確保していった。一方営業活動については、インターネットのリスティング広告と見込み顧客先リストへのFAXDMを行い、「販売価格が従来の7割オフ」という当時としては衝撃的なキャッチフレーズを使って顧客を徐々に開拓していくことになる。 小ロット用基板(両面基板100×100mm・5枚)の場合、従来はイニシャルコストを含めて12万円台であったが、同社ではイニシャルコストを無料として3万円を切る価格で販売した。イニシャルコストを無料化できた理由は、基板の仕様を標準化し原料・資材調達や製造工程上のムダを徹底的に削減したこと、異種面付工法による効率的な基板製造を実現したこと、さらにフィルムやシルク版などの製造工程で必要となる原版の保管を行わず、データ保存にすることで保管・管理費を削減したことにある。現在も7割オフという価格体系は変わっていない。 また2004年に設計サービス、2005年に部品の実装サービスを相次いで開始するなど、プリント基板の製造から領域を広げ、その後のインターネットやECの普及も追い風となって、顧客の獲得が進み業績も順調に成長していった。2009年に世の中の課題解決とものづくり支援を目的としたハードウェアコンテスト「電子工作コンテスト」を毎年開催(2013年からはGUGEN(ぐげん)コンテストに改称)しているほか、2016年にはプリント基板関連の技術啓蒙サイト「@ele(アットマーク・エレ)」を開設するなど、プリント基板業界の活性化につながる取り組みを行うと同時に認知度を高め、新たな顧客獲得にもつなげている。なお、2017年3月には東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場、2019年12月には市場第1部に市場変更を果たしている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《EY》
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3559 東証スタンダード
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時価総額 1,847百万円
プリント基板をEC販売。顧客の希望に対応可能な提携工場自動発注システムに強み。ChatGPT活用の電子部品情報検索サービスをリリース。24.3期3QはS-GOK事業でIoT関連の開発、量産実績が増加。 記:2024/02/24