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エバラ食品工業---3Q鍋物調味料群を軸に家庭用商品が伸長し増収増益、業績予想の上方修正も発表

2021/2/1 13:11 FISCO
*13:11JST エバラ食品工業---3Q鍋物調味料群を軸に家庭用商品が伸長し増収増益、業績予想の上方修正も発表 エバラ食品工業<2819>は1月29日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比0.1%増の405.31億円、営業利益は同48.7%増の36.66億円、経常利益は同48.0%増の37.31億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同62.8%増の25.45億円となった。 食品事業の売上高は前年同期比0.0%減の345.90億円となった。家庭用商品は前年同期売上高を上回った。肉まわり調味料群については、「黄金の味」が企業横断型の大型プロジェクトに協賛し店頭、テレビCM、WEB・SNS等での露出を強化したほか、「極旨焼肉のたれ」や「おろしのたれ」も内食需要の拡大及び精肉消費の増加が追い風となり、売上を伸ばし、前年同期を上回った。鍋物調味料群は、「プチッと鍋」や「なべしゃぶ」が調理の手軽さや利便性を訴求したテレビCMに合わせて店頭露出を強化し、売上を伸ばしたほか、「すき焼のたれ」も年末に向けたすき焼きシーン訴求や汎用メニュー提案等が奏功し好調に推移し、前年同期を上回った。野菜まわり調味料群は、「浅漬けの素」が第3四半期において野菜価格の安定的な推移もあり、前年同期水準を上回ったが、上期の減収のカバーには至らず、前年同期を下回った。その他群については、「プチッとうどん」や「横濱舶来亭カレーフレーク」が貢献するも、チルド商品の売上が連結対象外となった影響を受け、前年同期を下回った。業務用商品は前年同期を下回った。外食産業において、一時政府による景気喚起策等もあり回復基調に推移していたが、再度の感染拡大に伴う外出自粛要請により来店客数が低下したことに加え、海外事業においても、感染症対策による営業活動の制限等が影響し、肉まわり調味料群、スープ群及びその他群ともに売上が低調に推移し前年同期を下回った。 物流事業の売上高は同4.7%増の47.87億円となった。既存顧客の倉庫保管需要の取り込みにより取引を伸長させたほか、内食需要の高まりを背景に食品メーカーを中心に共同配送の取扱量が増加した。 その他事業の売上高は同12.5%減の11.53億円となった。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、広告宣伝事業がイベント中止等の影響を受けたほか、人材派遣事業において試食販売員の派遣機会の低下等が響いた。 利益面については、商品構成の変化等による売上原価率の低減に加え、同社グループにおける感染防止対策の引き続きの徹底により、一部経費が未使用となった影響もあり、各利益ともに増益となった。 2021年3月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高は、新型コロナウイルス感染拡大の長期化に伴う内食需要の下支えもあり、ポーション調味料や『なべしゃぶ』等の家庭用商品を中心に引き続き計画水準を超えて推移したことにより、前回予想比3.6%増(前期比1.8%減)の503.07億円、営業利益は売上高の増加や商品構成の変化等による売上原価率の低減に加え、当社グループにおける感染防止対策を引き続き徹底したことにより、一部経費が未使用となった影響もあり、同47.7%増(同32.8%増)の30.69億円、経常利益は46.3%増(同32.7%増)の31.52億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同43.4%増(同37.2%増)の20.34億円としている。 《EY》
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調味料メーカー。「焼肉のたれ」や「すき焼きのたれ」などで国内トップシェア。鍋物調味料や野菜まわり調味料、物流事業等も手掛ける。総還元性向50%以上目標。外食需要の改善などにより、業務用商品は売上順調。 記:2024/06/13