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コニシ Research Memo(4):土木建設事業は子会社が好調で増収・増益

2020/12/28 15:44 FISCO
*15:44JST コニシ Research Memo(4):土木建設事業は子会社が好調で増収・増益 ■コニシ<4956>の業績動向 (2) 土木建設事業 土木建設事業の売上高は15,220百万円(同15.1%増)、営業利益は782百万円(同28.7%増)となった。後述するように、主に子会社が堅調であったことから増益を確保した。各子会社やサブセグメントの状況は以下のようであった。 a) コニシ建設用:売上高5,158百万円(同11.3%減) コロナ禍の影響で各種工事(特にマンション等)が中断した影響で補修材や建築用シーリング材が減少した。 b) コニシ土木用:売上高1,196百万円(同14.2%増) 表面保護、はく落防止工法、連続繊維シート補強工法が堅調に推移した。道路や橋梁などの大型工事向けが多いことからコロナ禍の影響は比較的少なかった。 c) ボンドエンジニアリング:売上高4,433百万円(同9.6%増) コロナ禍の影響は少なく、インフラ・ストック市場の補修・改修・補強工事等が引き続き好調に推移したことから増収・増益を維持した。 d) コニシ工営:売上高630百万円(同22.4%減) 北海道を地盤とする連結子会社。コロナ禍の影響で工事の延期や工事規模縮小が発生し、業績は低調であった。 e) 近畿鉄筋コンクリート:売上高984百万円(同316.0%増) 前期は施工先の橋梁構築工事の大幅遅れが発生したが、今期は工事が順調に進捗したことから前年同期比では大幅増収となった。 f) 角丸建設:売上高3,044百万円(同91.2%増) 2017年7月から連結に加えられた子会社。工事が順調に進捗し受注も好調であったことから大幅増収となった。 化成品事業ではコニシ本体が低調で減益 (3) 化成品事業 化成品事業の売上高は24,164百万円(同9.7%減)、営業利益は208百万円(同20.9%減)となった。主な業界別売上高は以下のようになった。 a) 自動車:売上高7,854百万円(同18.2%減) 車載用商材は回復基調だが、第1四半期の自動車生産停滞の影響を受けて減収となった。 b) 化学工業:売上高3,811百万円(同5.6%増) 樹脂原料は低調に推移したが、消毒液向けなどのエタノール関連商材が大きく増加し、前年同期比では増収となった。 c) 電子・電機:売上高3,085百万円(同3.8%減) コロナ禍の影響もあり全体的に低調に推移したが、半導体封止材向け商材は順調であった。 d) 塗料:売上高1,734百万円(同18.3%減) 自動車補修用塗料を含めて全体的に不調であった。 e) 丸安産業(株):売上高5,765百万円(同0.2%増) 主力のコンデンサー向け電材は前年同期が悪かったこともあり復調した。健康食品用原料も好調に推移した。 (4) その他事業 不動産賃貸業が中心。売上高125百万円(同9.1%減)、営業利益94万円(同16.6%減)となった。 3. 2021年3月期第2四半期の主なトピックスと設備投資額 (1) 「山昇建設(株)(名古屋市)」を子会社化(2020年7月) 東海地方を中心に土木建設工事(耐震補強、橋梁補修など)を請け負う工事会社で、コニシグループ関係会社との協業で「土木建設事業」の拡大を目指す。山昇建設の業績(2019年9月期)は、売上高1,219百万円、営業利益14百万円。買収金額は数億円、のれん負担は大きくないとしている。 (2) 新たな働き方改革 営業部門では、「フリーアドレス制」の導入を進めている(関東支社2019年9月〜、大阪本社2020年12月〜)。また「テレワーク制」を導入し直行直帰を中心とする営業スタイルへ変更する。これにより、効率化を意識した営業の業務改革を推進する。研究開発部門においては、「スーパーフレックス制」「ローテーション休暇制」を導入し、研究テーマ開発の効率化を推進する。 (3) 設備投資額と減価償却費 2021年3月期第2四半期の設備投資額は通常の機械設備等の更新も含めて1,487百万円、減価償却費は862百万円であった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《EY》
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接着剤メーカー最大手。1870年創業。工業用接着剤等のボンド事業のほか、工業薬品や合成樹脂等の化成品事業、工事事業等も。合成接着剤「ボンド」で知名度。新製品の市場導入などで新規開拓強化に取り組む。 記:2024/10/12