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ソフト99 Research Memo(3):自動車・家庭用ケミカル用品の製造販売会社(2)

2020/6/22 15:03 FISCO
*15:03JST ソフト99 Research Memo(3):自動車・家庭用ケミカル用品の製造販売会社(2) ■ソフト99コーポレーション<4464>の事業概要 2. ポーラスマテリアル事業 子会社のアイオン(株)で展開するポーラスマテリアル事業は、1999年にカネボウ(株)から譲り受けた事業で、ポリビニルアルコール(PVA)素材をベースとしたスポンジ(機能性多孔質吸収体)のパイオニア企業として知られている。高い吸水性能を生かして、主に産業資材や生活資材向けに開発製造を行っている。用途としては、産業資材では半導体やハードディスクの製造ライン用(洗浄・吸水工程、研磨工程)、コンシューマ向け生活資材では洗車用タオルやスポーツ用タオルなどがある。2020年3月期の売上構成比で見ると、産業資材が74%、生活資材が26%となっており、ここ数年、同水準で推移している。また、海外売上比率が50%前後と高いことも特長で、特に半導体分野では米国や韓国、台湾の大手半導体メーカーを顧客に持ち、最先端プロセスの製造ラインでは競合が1社しかなく、2社で市場を寡占化し、シェアも分け合っている。一方で、同社は半導体業界の需要に左右されない事業基盤の構築と規模の拡大を図るべく、新用途の開拓にも積極的に注力している。具体的には、医療機器向け(インフルエンザ検査用キットの吸液スポンジ等)やプリンタ向け(インクヘッド部の吸液材)での採用が進んでいる。 直近5年間の営業利益率は12~15%の水準で推移しており、ファインケミカル事業と比較して若干、利益率が高く、また変動率も大きくなっている。半導体・ハードディスク製造ライン用製品について付加価値が高い反面、市況の変動も大きいことが要因となっている。なお、海外向けに関しては円建て取引のため、為替変動の直接的な影響はない。 3. サービス事業 サービス事業は、子会社で展開する自動車整備・鈑金事業のほか、自動車教習所の運営事業、生活用品企画販売事業で構成されている。2020年3月期の売上構成比で見ると、自動車整備・鈑金が46%、自動車教習所運営が19%、生活用品企画販売が35%となっている。 自動車整備・鈑金事業では、(株)ソフト99オートサービスで鈑金塗装や各種コーティング施工サービスを展開している。損保会社やカーディーラー経由で入庫される事故車両などの修理や車検整備を主に行っているが、ここ数年は安全運転システムが普及し始めたことによる事故車両の減少や損害保険料の値上げが影響して、需要が頭打ち傾向となっていることから、メイクアップ用のカーラッピングサービスや、塗装面を飛び石や虫などによるキズ・汚れから守るプロテクションフィルムの施工サービスに注力している。サービス拠点は関西5ヶ所、首都圏で1ヶ所の体制となっており、関西が売上の中心となっているが、2013年9月に東京・江東区に新工場を稼働させ、首都圏の営業強化も進めている。 自動車教習所事業は、アスモ(株)が兵庫県尼崎市で「尼崎ドライブスクール」1校を運営している。生活用品企画販売事業については、(株)くらし企画で生活協同組合向けを中心に家庭用品・雑貨の企画販売を手掛けている。また、幅広い調達先を生かしたインターネット販売にも注力しており、今後はグループのネット販売のノウハウを集約し、インターネット販売事業も拡大していく方針となっている。 4. 不動産関連事業 不動産関連事業は不動産賃貸事業と温浴事業、介護予防支援事業が含まれる。2020年3月期の売上構成比を見ると、「極楽湯」(3店舗)を運営する温浴事業が69%、不動産賃貸事業が27%、介護予防支援事業が4%となっている。不動産賃貸事業に関しては本社ビルと東京・秋葉原にある自社ビル等の賃貸を行っている。介護予防支援事業については、「極楽湯」(尼崎店)の同社敷地内で温浴事業の付加サービスとして、2014年11月より子会社のアライズ(株)で事業を行っているものだ。不動産関連事業に関しては今後も現状の事業規模を維持していく方針となっている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YM》
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時価総額 32,254百万円
カーワックスやガラス撥水材などの自動車用ケミカル製品を製造・販売。半導体関連製品も。一般消費者向け販売は増収。ガラスケア製品やリペア製品は伸び悩むが、ボディケア製品がカバー。24.3期3Qは増収増益。 記:2024/04/07