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NTL Research Memo(4):「FIREDIPPER」は画像認識機能を新たに搭載
2020/6/19 15:04
FISCO
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*15:04JST NTL Research Memo(4):「FIREDIPPER」は画像認識機能を新たに搭載 ■強み 1. 高精細印刷分野など産業用途に最適なインクジェットプリンタ制御システムソフトウェア:「Mistral」 日本テクノ・ラボ<
3849
>は、インクジェット:デジタル印刷市場を主力として、プリンタの制御システムソフトウェア「Mistral」の開発・販売並びにMistralを組み込んだプリンタ制御装置(ハードウェア)の販売を展開する。 同社のソフトウェアが対象とするプリンタは、特殊な用途で用いられるものであるため、高精度・高画質が求められるが、顧客の多様かつ高度な要望に沿ったプリンタ出力を実現するために、コンピュータ接続制御装置、イメージ展開ソフトウェア、ネットワーク接続ソフトウェア、画像処理ソフトウェア、カラー合成ソフトウェア、スキャナ入力装置制御ソフトウェア、カラー調整ソフトウェア、データフォーマット自動認識変換ソフトウェア、インクジェット吐出制御ソフトウェア等様々な制御システムソフトウェアにかかる構成要素技術の全てを顧客に提供している。インクジェットラインヘッドコントローラ市場での評価は非常に高く、これらの技術が同社の強みである。 また、同システムは紙媒体のみならず、プラスチック、基板、容器、フィルム等が印刷の対象となることに加えて、塗装、マーキングシステムにも用途がある。これにより、塗装工程や印刷工程などといった、従来はスクリーン印刷やシルク印刷などに依存していた工程が、ラインの簡素化、合理化、低公害化、適正在庫化、生産情報のオンライン化などとあいまって、同システムで製品のトラッキングも含めた高性能プリンタ(塗装)ラインを構築することが可能となる。 「Mistral」の優位性として、オリジナルヘッドドライバアーキテクチャーによりカスタマイズが可能で、ヘッドや印刷巾(ヘッド1個から複数並べたラインヘッド)を自由に選定できる点がある。一例を挙げると、米ヒューレット・パッカードの産業大型印刷機では、4インチヘッドを26個並べた印刷装置で2800mmが可能だ。この優位性により、FUJIFILM Dimatix Inc.や京セラ<
6971
>などの世界最高ヘッドに対応が可能となっている。また、MistralテクノロジーとFUJIFILM Dimatixの最先端技術による、高性能・高耐久性の産業用インクジェットヘッド「Samba」を組み合わせることにより、高精細印刷分野など産業用途に最適なインクジェットプリンタとなる。 2. 認証印刷と印刷内容の把握を実現する唯一のソリューション:「SPSE PRINT SCOPE」 同社の認証印刷ソリューションである「SPSE PRINT SCOPE」は、プリンタメーカー純正プリンタドライバ、Microsoft Windows OS純正Standard TCP/IP Port Monitorを使用しながら、印刷物の内容をテキストとイメージで抽出可能とした印刷ソリューションである。「SPSE PRINT SCOPE」導入については、メガバンク、大手証券会社の半数以上を始めとした金融、大手通信・製造業界に、数万人規模の大規模導入実績を誇る。 「SPSE PRINT SCOPE」の特徴は、印刷実態を可視化し、印刷環境全体のマネジメントができる基盤ということである。認証印刷はもちろん、印刷内容が監査・検閲可能な印刷セキュリティを確保しながら、部門ごと、機器ごとの印刷量の把握及び印刷機器の最適な稼働、印刷コストの管理といった、印刷環境をトータルでマネジメントできる。また、あらゆる環境においてもシステム構築が可能であり、仮想PC環境のほか、シンクライアント、ThinPrint(印刷システム)導入環境にも対応している。ネットワーク分離(基幹系・情報系)、Web分離環境の印刷環境も統合しており、Windows、Linux、Mac OS環境混在でも認証印刷が可能であるほか、共有プリントサーバーがあってもシステム構築が可能となる。さらに、純正プリンタドライバで印刷品質を担保し、出力先を選ばない環境が可能である。情報セキュリティに関しては多くの企業が対策を講じているが、印刷物の放置、置き忘れ、紛れ込みは情報漏洩の根源であり、印刷物の放置を撲滅し流出を未然防止する。 報道等で取り上げられる情報漏洩の多くは電子媒体によるものであるが、電子化が進む現在でも情報漏洩の原因の多くが紙媒体である。紙を多く使用する複合機のセキュリティ対策は重要であるが、コスト対策は無視できない。全体的な印刷環境の改善を行うことで、セキュリティ強化とコスト削減を実現している。 3. 完全自社開発の映像監視ソリューション:「FIREDIPPER」 映像統合監視ソフトウェア「FIREDIPPER」は、障害や誤作動などが許されない、必要不可欠な場面で利用されるインフラ系映像監視に特化した、完全自社開発の映像監視ソリューションである。映像サーバーは冗長化構成が可能で様々な目的に応じたカメラ映像の配信、録画蓄積をノンストップ運用で実現している。また、火災報知機、非常ドア、各種センサー群との連携も可能であることから、拡張性も備えているといえる。全国規模の映像監視ソリューションでも複数の実績があり、小規模から大規模、そしてクラウド対応も可能な「FIREDIPPERインテグレーションセンター」で使用するエンタープライズ版もある。 同社は2020年6月5日、「FIREDIPPER」に「画像認識機能」を搭載したことを発表した。これにより、「FIREDIPPER」に取り込まれたカメラ映像を利用した「顔認証」「人数カウント」「検温連携」「物体検出」などの画像認識システムを構築することが可能となった。また、複数の映像ソースを同時に処理できることに加え、ライブ・録画映像からの画像分析やマスク装着時における顔認証も可能である。なお、マルチベンダーカメラ対応のためカメラの機種は問わず、専用の画像認識装置が不要であることも利点の一つである。 具体的な利用用途は以下のとおりである。 (1) 顔認証 カメラ映像から人物の顔を自動的に検出し、あらかじめ登録された顔認証情報と照合することで人物の特定を行う。ICカードによる入退室管理システムと連携することにより、高いセキュリティレベルを実現したり、 なりすまし防止に役立つ。 (2) 人数カウント カメラ映像内の顔を検出する機能により、特定エリア内の人物カウントに利用できる。 (3) 検温連携 顔認証機能と検温サーモカメラによる検温機能を連携させることにより、不特定多数の人物の検温を行うことが可能となる。一例を挙げると、施設の入場時における体温確認を顔認証と同時に行うことで、従業員の健康管理にも役立てることができる。 (4) 物体検出 カメラ映像から物体を自動的に検出し、どのような物体であるか(一般乗用車、トラック、バイク、人、等)を識別する。また、物体検出とともにその物体の色を検出することもできる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一) 《YM》
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時価総額 1,096百万円
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