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クオールホールディングス---3Qは2ケタ増収、第3の事業「医薬品製造販売事業」へ参入

2020/2/6 15:25 FISCO
*15:25JST クオールホールディングス---3Qは2ケタ増収、第3の事業「医薬品製造販売事業」へ参入 クオールホールディングス<3034>は5日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比16.4%増の1,236.83億円、営業利益が同6.2%増の53.15億円、経常利益が同9.5%増の56.23億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同7.3%減の29.04億円となった。 保険薬局事業の売上高は前年同期比16.9%増の1,148.06億円、営業利益は同8.8%増の50.17億円となった。当第3四半期累計期間における出店状況は、新規出店19店舗、子会社化による取得38店舗の計57店舗増加した一方、閉店等により17店舗減少し、グループ全体で店舗数は806店舗となった。売上については、前期に実施したM&Aが寄与し受付回数が増加、既存店においても処方箋単価が増加傾向にあり、好調に推移している。当期も積極的なM&Aを実施しており、ナチュラルライフ等の株式を取得し、北陸と西日本を中心に38店舗増加している。さらに、後発医薬品調剤体制加算や地域支援体制加算の取得店舗数を着実に伸ばしている。利益も、一過性コストがあったが、好調に推移している。 BPO事業の売上高は前年同期比11.3%増の88.76億円、営業利益は同11.3%増の10.38億円となった。以前より推し進めている、専門性の高いCMRの育成や製薬企業への積極的な営業等により、業界最多の契約社数を維持している。また、CMRの受注増に対応すべく、採用強化に努めている。紹介派遣事業は、薬剤師等の派遣が好調に推移し、売上が増加している。さらに、前期に刷新した基幹システムにより、生産性の向上を実現している。 同社グループは19年8月に藤永製薬の全株式を取得し、第3の事業として「医薬品製造販売事業」に参入した。これにより、医薬品の製造から患者に届けるまでの一気通貫のサービスを実現することが可能となった。当第3四半期より、同社グループの保険薬局に対する自社製品の販売促進に取り組み、事業の拡大を図っている。 2020年3月期通期については、売上高が前期比17.4%増の1,700.00億円、営業利益が同7.8%増の76.00億円、経常利益が同5.4%増の76.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.6%増の40.50億円とする19年10月21日に上方修正した業績予想を据え置いている。 また、同日、株主優待制度の内容拡充を発表した。新制度については、2020 年 3 月末日現在の株主名簿に記載又は記録された株主への株主優待から実施し、同社グループのプライベートブランド商品を中心とした商品を選べる、カタログギフトを贈呈する。なお、株式保有数、保有期間に応じて3千円、5千円、7千円相当と対象となる商品は異なるとしている。 《SF》
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時価総額 57,226百万円
保険薬局を全国展開するクオールを中核とする持株会社。薬局事業が主力。店舗数は940店舗超。後発医薬品等の製薬事業、BPO事業も展開。第一三共エスファを子会社化。薬局事業ではM&Aや新規出店で規模拡大図る。 記:2024/10/11