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プロパスト Research Memo(4):パターン化でデザイン性と低コストを両立

2019/8/5 15:44 FISCO
*15:44JST プロパスト Research Memo(4):パターン化でデザイン性と低コストを両立 ■賃貸開発事業 1. 事業概要 プロパスト<3236>は利便性の高い物件を自社保有し、同社のネットワークを駆使して空室率を最小限に抑制するとともに、優良なテナント付けを行うなかで賃貸業務を行っている。首都圏エリアを中心とした立地で、かつ、最寄り駅から徒歩10分圏内のマンション用地を取得し、40~50坪程度の小さな土地を中心に、20戸以下の小規模な中低層物件に狙いを定める。投資額は1物件当たり土地購入を1~2億円程度にとどめ、20戸程度の1棟で3~5億円程度での売却を目標としている。 賃貸開発事業の2019年5月期の売上高は9,855百万円(前期比107.0%増)、セグメント利益も2,058百万円(同106.6%増)と倍増して、会社全体の業績をけん引した。結果、売上高では会社全体の54.7%、営業利益でも81.4%を占め、同社の稼ぎ頭になっている。また、営業利益率は前期と同水準の20.9%を維持し、同社の中では最も収益性が高い事業である。2019年5月期は特に海外投資家による購入が多く、好業績に大きく貢献した。また、従来から、相続税対策として銀行借入によって物件を購入する個人投資家層が多く、企業の社宅ニーズも増えている。同社がこれらのニーズにマッチする物件を供給していることが、賃貸開発事業が好調の理由であろう。 2. 特長 分譲開発事業などで培った同社のデザイン力を生かし、コストを抑制しながら、ハイセンスな賃貸マンションを建築することで個人投資家層を対象に売却を行う。小規模かつ中低層物件に特化することで、物件取得時以降の外部環境の変化や建築費用の上昇等の変動要因の影響を抑制する。竣工した物件については、一時的には同社で保有するものの、その後は外部環境を勘案しながら、売却時期を検討する。 徹底的なコンセプト重視の分譲開発事業とは違い、賃貸開発事業ではパターン化を行うことで、外壁をコンクリートの打ちっぱなしにするなど、デザイン性を損なうことなく、低コストを実現している。「グランジット」シリーズは6階以上の物件でエレベーターが付くが、「コンポジット」シリーズは5階以下の物件でエレベーターはなく、初期投資が安くできる。また、分譲開発事業と同じく、ローンが付きやすいRC造にこだわって展開している。近年スタートした事業ではあるが、戦略的には重要な位置付けとなっている。 売却先は個人投資家を主な対象にしており、最近では、アジアの富裕層が全体の10%程度を占めるという。視覚的に訴求するような資料を作成し、建物や部屋のデザイン性を強調しながら、立地の良さや利回りを明記し提案に使用しており、仲介会社からも評判が良いようだ。 3. 実績例 賃貸開発事業の最近の主な実績例は以下のとおり。 (1)グランジット月島(東京都中央区佃、2019年7月竣工) (2)SOLASIA residence京橋(東京都中央区八丁堀、2019年5月竣工) (3)アーバン浅草橋EAST(東京都台東区浅草橋、2019年4月竣工) (4)コンポジット品川中延(東京都品川区西中延、2019年4月竣工) (5)ザ・トライベッカ代官山(東京都渋谷区恵比寿西、2019年4月竣工) (6)コンポジット門前仲町(東京都江東区牡丹、2019年3月竣工) (7)コンポジット板橋大山ラシクラス(東京都板橋区中丸町、2019年2月竣工) (8)グランジット根岸ラシクラス(東京都台東区根岸、2019年2月竣工) (9)LAUREL戸越(東京都品川区戸越、2019年2月竣工) (執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希) 《SF》
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時価総額 6,854百万円
首都圏で単身世帯向け分譲マンションや小型賃貸マンションを展開。中古ビル再生販売も手掛け、販売用不動産の取得を推進。大型プロジェクトで前倒しでの売却が見込まれていることもあり、24.5期中間期は増収増益。 記:2024/01/28