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新興市場見通し:主力中心に投資資金が流入、投資家のモメンタム良好で買いは継続か

2024/2/17 14:46 FISCO
*14:46JST 新興市場見通し:主力中心に投資資金が流入、投資家のモメンタム良好で買いは継続か   ■今年初めて日経平均の上昇率を上回る 今週の新興市場は大幅上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+4.31%だったのに対し、東証グロース市場指数は+4.95%、東証グロース市場250指数も+6.16%と今年初めて日経平均の上昇率を上回った。東証プライム市場の決算発表銘柄中心の相場展開が続いたなか、東証グロース市場Core指数を構成する20社などの主力銘柄の決算発表を迎えたことなどから売買代金が増加。QPS研究所<5595>や売れるネット広告社<9235>にも投資資金は向かい、週末の2月16日に東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに売買代金は今年最大の2000億円超まで膨らみ、両指数ともに昨年11月の戻り高値および200日移動平均線をともに上抜いた。 個別銘柄では、好決算を発表しサイバー・バズ<7069>が急騰。yutori<5892>は、自社が運営する自社ECサイト「YZSTORE」が韓国のファッションプラットフォーム「KREAM」でセレクトアイテムを期間限定販売すると発表し買い優勢となった。そのほか、ジーエヌアイグループ<2160>は決算が材料視されたほか、ウェルスナビ<7342>は三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>による150億円出資発表をきっかけに急騰した。一方、クリングルファーマ<4884>は脊髄損傷急性期患者に対して組換えヒトHGFタンパク質製剤(KP-100IT)を投与する第III相臨床試験の速報結果について、主要評価項目で統計学的有意差が認められなかったと発表し急落。ACSL<6232>は決算発表を嫌気した売りが続き、上場来安値を更新した。 ■出遅れを意識した投資家の資金流入継続に期待、IPOは1社 来週の新興市場は、今週同様、出遅れを意識した投資家の資金流入が期待できそうだ。東証グロース市場Core指数構成銘柄などの主力株に投資資金が流入しており、東証グロース市場Core指数は6連騰。16日には前日比6.8%急騰し売買代金も増加している。東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数ともに、昨年10月安値を起点に下値を切り上げ、昨年11月末の戻り高値と200日移動平均線をそれぞれ上放れたことから、短期的な反発はより強まる可能性がある。 プライム市場中心の相場展開が1月以降続いていたが、出遅れ物色の流れが東証グロース市場にも向かい始めている。時価総額が小さく証券会社のカバレッジが少ない東証グロース市場に海外投資家の資金は入りにくいが、プライム市場で利益確定した個人投資家の投資資金流入は十分期待できる。 物色の対象は、来週も東証グロース市場コア20銘柄を中心とした主力銘柄となるが、投資家のモメンタムが好転していることから、決算発表一巡を受けて、好決算銘柄への買い継続や決算が嫌気されて急落した銘柄の反発狙いなども期待できる。一方、QPS研究所、売れるネット広告社は急騰し短期的な過熱感が意識されチキンレース化していることから急落する恐れはある。ただ、急落した後は短期資金が別の銘柄に向かう可能性もあり、東証グロース市場の売買は盛り上がるだろう。 なお、22日は東証グロース市場へVRAIN Solution<135A>が上場する。製造業向けAIソリューションを提供しており公開価格は2990円。東証グロース市場に投資資金が流入していることから投資家の関心を集める可能性がある。 《FA》
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製造業向けAIソリューションを手掛ける。AI活用の画像検査システム「Phoenix Vision/Eye」の提供、DXコンサルなどを行う。累計取引社数は190社超。食品業界を中心に取引社数が増加。 記:2024/10/22
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時価総額 140,914百万円
中国拠点に新薬探索から臨床開発、製造・販売まで行う。中国に自社製薬工場を保有。IPF治療薬「アイスーリュイ」が主力製品。骨移植関連製品等の医療機器事業も。米国子会社中心に新規開発候補化合物の開発図る。 記:2024/08/05
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5595 東証グロース
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時価総額 56,579百万円
小型SAR衛星の開発製造や運用、SAR画像データの販売等を行う。展開式パラボラアンテナの開発で低コスト化に成功。国内官公庁向け販売比率が高い。24年8月に小型SAR衛星QPS-SAR8号機の打上げが成功。 記:2024/10/26
5892 東証グロース
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時価総額 9,666百万円
「9090」や「Younger Song」などアパレル事業を展開。自社ECサイト「YZ Store」の運営等も。ZOZO傘下。EC売上比率は7割超。実店舗は東名阪の都心部中心に出店。客単価上昇。多角化も。 記:2024/06/26
6232 東証グロース
1,191
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時価総額 18,834百万円
産業用ドローンの自社開発、ドローン活用の無人化システムの受注開発・生産・販売等を行う。独自開発の自律制御技術に強み。日本郵便と物流専用新型ドローンを共同開発。取引先は230社超。小型空撮、物流が注力領域。 記:2024/10/09
7069 東証グロース
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時価総額 2,979百万円
インフルエンサーサービス、SNSアカウント運用、インターネット広告販売を行うSMM事業が主力。HR事業、ライブ配信プラットフォーム事業等も。スカウト代行サービスなどを行う「Buzz Job」の育成図る。 記:2024/08/12
7342 東証グロース
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-26(%)
時価総額 60,742百万円
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時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9235 東証グロース
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時価総額 5,210百万円
ネット広告・ランディングページ特化型クラウドサービス「売れるD2Cつくーる」などのD2C向けデジタルマーケティング支援事業が主力。事業の多角化進める。ダイレクトマーケティング領域のサービス拡充図る。 記:2024/10/05