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前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなか、個別材料株物色へ~

2023/10/6 8:38 FISCO
*08:38JST 前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなか、個別材料株物色へ~ 6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■全般こう着のなか、個別材料株物色へ ■キユーピー、23/11上方修正 営業利益180億円←140億円 ■前場の注目材料:ソディック、レーザー加工機に参入、「フェムト秒」開発 ■全般こう着のなか、個別材料株物色へ 6日の日本株市場は、こう着感が強まる相場展開が見込まれる。5日の米国市場はNYダウが9ドル安、ナスダックは16ポイント安だった。週次失業保険申請件数が予想を下回り労働市場の強さが再確認されたため追加利上げを警戒した売りが先行した。その後も雇用統計の発表を翌日に控えた警戒感から弱含みの展開。しかし、原油安でインフレ再加速懸念が緩和、さらに、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁がインフレ減速に伴い政策金利据え置きも可能とタカ派姿勢を弱めると長期金利も低下に転じ、下げ渋りを見せた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比10円高の31030円。円相場は1ドル148円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。日経平均は昨日の上昇で節目の31000円を回復しており、自律反発狙いの動きは一巡した感はある。3連休前で積極的な売買は手控えられると考えられ、持ち高調整に伴うリバランスの動きが中心になりそうだ。慎重姿勢は崩せないものの、売り仕掛け的な動きも限られそうである。そのため、昨日の大幅反発に対する戻り待ちの売りに押される場面においては、短期的ながらも押し目狙いでのリバウンド狙いに向かわせよう。 また、米雇用統計に対する警戒感はあるだろうが、ADP雇用統計が予想を下回ったことから、過度な警戒感は高まりづらい面はある。また、米国市場は主要な株価指数が下落したものの、エヌビディアなど半導体株の一角が堅調だったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えにつながりそうである。昨日は全面高商状から相対的にTOPIX型優位の相場展開だったが、原油先物相場の下げや米長期金利の上昇一服のなか、バリュー株の持ち高調整の動きは意識されそうだ。 物色としては全般こう着のなか、個別に材料のある銘柄に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。昨夕に決算を発表したところでは、キユーピー<2809>、オンワードHD<8016>、アオキスーパー<9977>などが評価されそうだ。そのほか、PKSHA<3993>には国内証券で強気格付けが観測されており、生成AI関連などへの波及が意識されやすいだろう。 ■キユーピー、23/11上方修正 営業利益180億円←140億円 キユーピー<2809>は2023年11月期業績予想の修正を発表。売上高は4470億円から4533億円、営業利益を140億円から180億円に上方修正した。価格改定の浸透、海外セグメントの業績が堅調に推移していること、鳥インフルエンザによる影響が当初想定より少ない見込みであることなどから、減益幅が縮小する。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(31075.36、+548.48) ・シカゴ日経先物は上昇(31030、大阪比+10) ・VIX指数は低下(18.49、-0.09) ・米長期金利は低下 ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・NTTデータG<9613>防災DXを海外展開、スペクティに出資 ・ソディック<6143>レーザー加工機に参入、「フェムト秒」開発 ・日立造船<7004>イノバ、ゴミ処理施設の自社運営比率引き上げ、30年代5割に ・東京センチュリー<8439>脱炭素支援サービスでテラモーターズと提携、自治体・企業に拡販 ・トヨタ自<7203>LG製電池調達、北米EV向け大規模契約 ・協和キリン<4151>700億円で英社買収、遺伝子治療技術を獲得 ・タカラバイオ<4974>滋賀にワクチン原薬製造の新棟、200億円超投資 ・長瀬産業<8012>米社から3Dプリント事業買収、技術指導など北米拡充 ・大和ハウス<1925>300億円新興ファンド、運営子会社設立 ・キユーピー<2809>タイ増強、マヨネーズ2倍、新棟建設 ・丸紅<8002>空港業務監視AIの米社に出資 ・三菱電機<6503>サーボモーター用減速機を拡充、半導体装置向け開拓 ・日機装<6376>水素航空機向け液化水素ポンプ実液試験に成功、世界初 ・富士通<6702>理研と量子コンピューター2号機完成、民間主導で初 ・NTT<9432>医療データ基盤を来春提供、スイス社などと連携 ・旭有機材<4216>樹脂バルブ生産効率化、半導体向け供給拡大 ・出光興産<5019>マレーシア・ペトロナスとSAF供給網構築 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 8月家計支出(前年比予想:-3.9%、7月:-5.0%) ・08:30 8月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:+1.5%、7月:+1.1%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 20件
1925 東証プライム
4,690
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 3,092,957百万円
賃貸住宅事業、商業施設事業、事業施設事業が柱。戸建住宅事業やマンション事業、環境エネルギー事業等も手掛ける。商業施設事業では大型物件への取り組みを強化。中計では27.3期売上高5兆5000億円目指す。 記:2024/06/13
2809 東証プライム
3,596
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 508,834百万円
マヨネーズやドレッシング、パスタソース等の製造・販売を行う。1919年創業。マヨネーズ、ドレッシングは国内家庭用市場でトップシェア。アヲハタを傘下に持つ。海外でKEWPIEブランドの認知拡大を図る。 記:2024/08/02
3,490
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 111,499百万円
AIソリューションの開発等を行うAI Research&Solution事業、自動応答エンジン「PKSHA Chatbot」等のAI SaaS事業を展開。AI SaaSプロダクトの顧客数は2900社超。 記:2024/10/07
4151 東証プライム
2,523
11/22 15:30
-22(%)
時価総額 1,362,420百万円
キリンHD傘下の製薬会社。骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患など疾患領域に注力。FGF23関連疾患治療剤「クリースビータ」などが主要製品。バイオテクノロジー、抗体医薬に強み。腎性貧血治療剤は順調。 記:2024/10/09
4216 東証プライム
4,270
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 84,546百万円
旭化成グループの化学メーカー。樹脂製バルブで世界シェアトップクラス。半導体向け材料や自動車部品向け素形材、水処理事業等も。素形材製品は適正価格販売実施。現場発泡断熱材は再開発に伴う大型物件の獲得が順調。 記:2024/06/09
4974 東証プライム
1,086
11/22 15:30
+33(%)
時価総額 130,772百万円
研究用試薬などの試薬事業が主力。宝HD傘下。滋賀県草津市に本社。再生医療等製品関連受託などのCDMO事業、遺伝子医療事業も手掛ける。25.3期は大幅増益計画。再生医療等製品関連受託の増収などを見込む。 記:2024/07/05
5019 東証プライム
1,030.5
11/22 15:30
+20(%)
時価総額 1,435,118百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
6143 東証プライム
741
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 40,601百万円
放電加工機で世界シェアトップクラスの工作機械メーカー。射出成形機などの産業機械事業、麺製造プラントなどの食品機械事業も手掛ける。放電加工機の拡販、金属3Dプリンタや精密マシニングセンタの販売体制強化図る。 記:2024/06/28
6376 東証プライム
997
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 68,968百万円
産業用ポンプ・システム等のインダストリアル事業、血液透析関連製品等のメディカル事業、航空宇宙事業を展開。ジェットエンジンナセル部品「カスケード」で世界トップシェア。産業用ポンプ・システムは収益性回復傾向。 記:2024/07/26
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
7004 東証プライム
958
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 163,066百万円
ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント等の建設を行う環境部門が主力。1881年創業。ごみ焼却発電施設で世界シェアトップクラス。精密機械、風力発電等も。25.3期は営業増益計画。環境事業の収益改善等を見込む。 記:2024/07/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8012 東証プライム
3,187
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 366,212百万円
老舗化学品専門商社。1832年創業。機能素材、加工材料、電子・エネルギー、モビリティ、生活関連分野で事業展開。メーカー機能も持つ。取引社数は約1.8万社。フード、半導体、ライフサイエンスが注力領域。 記:2024/08/30
523
11/22 15:30
+9(%)
時価総額 82,593百万円
オンワード樫山を中核とする持株会社。1927年創業。23区、ICB、自由区などが基幹ブランド。ライフスタイル関連事業も展開。配当性向40%以上目安。機能性商品は販売順調。商品在庫水準の適正化を図る。 記:2024/10/24
8439 東証プライム
1,494
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 735,217百万円
大手リース会社。情報通信機器に強み。不動産ファイナンス、売掛債権流動化等も。伊藤忠商事の持分法適用関連会社。ニッポンレンタカーサービスを傘下に持つ。使用済みEV電池を用いた蓄電池システムの実証試験を開始。 記:2024/07/04
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9977 東証スタンダード
3,785
5/1 15:00
±0(%)
時価総額 23,656百万円
食品スーパーチェーン。愛知県を地盤に、食品や日用雑貨等を扱う「アオキスーパー」を展開する。ショッピングセンターも手掛ける。今期3Q累計は価格改定や食品ロス削減等に施策が奏功、利益が大幅黒字転換した。 記:2024/02/01