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前場に注目すべき3つのポイント~決算を手掛かりとした短期物色が中心~

2023/8/7 8:32 FISCO
*08:32JST 前場に注目すべき3つのポイント~決算を手掛かりとした短期物色が中心~ 7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■決算を手掛かりとした短期物色が中心 ■日本製鉄、1Q営業利益 26.6%減 2487億円 ■前場の注目材料:岡部、米国工場に新棟、建設部材、インフラ需要対応 ■決算を手掛かりとした短期物色が中心 7日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが150ドル安、ナスダックは50ポイント安だった。7月の米雇用統計が労働市場のひっ迫緩和を示し、金利先高観の後退に伴い買い先行で始まった。米長期金利の低下やアマゾン・ドット・コムの好決算を好感した動きも見られた。しかし、賃金の上昇が予想を上回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測も完全に払しょくせず、終盤にかけて下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比170円安の31980円。円相場は1ドル141円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは、売り一巡後に32290円まで買われる場面も見られたが、終盤にかけて軟化し、31930円と安値圏で終えていた。32000円水準では強弱感が対立しやすく、先週の大幅な調整に対する反動を期待しつつも、自律反発の域は脱せないだろう。 また、引き続き決算発表がピークを迎えていることもあり、国内外の機関投資家は積極的な売買を手控えると考えられ、先物主導によるインデックスに絡んだ商いに振らされやすい需給状況と考えられる。また、週末は祝日となることから商いは膨らみづらいなか、米消費者物価指数(CPI)の発表を控えた警戒感などもくすぶると考えられ、決算を手掛かりとした短期的な売買が中心になりそうだ。予想を上回る決算を発表した企業などへ、短期の値幅取り狙いの資金が集中する展開を想定。 日経平均は32000円を挟んだ攻防になりそうだが、32000円を下回っての推移が継続するようだと、7月12日の安値31791円辺りを仕掛けてくる動きには注意しておく必要はありそうだ。足もとでのレンジ下限での推移であり、積極的な売り仕掛け的な動きは限られると考えられるものの、現状は売り方優位の需給状況だろう。一方で、下値の堅さが意識される局面においては、節目の32500円のほか、マド埋めとなる25日線水準の32700円辺りがターゲットになりそうだ。トレンドが出やすいのは決算通過後になりそうだが、次第に押し目買い意欲の強さが意識されてくるだろう。 ■日本製鉄、1Q営業利益 26.6%減 2487億円 日本製鉄<5401>が発表した2024年3月期第1四半期業績は、売上収益が前年同期比14.6%増の2兆1997.86億円、営業利益は同26.6%減の2487億円だった。なお、2024年3月期の純利益が前期比42%減の4000億円になる見通しだと発表した。従来予想を300億円上回り、減益幅が縮小する。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(32192.75、+33.47) ・米原油先物は上昇(82.82、+1.27) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・岡部<5959>米国工場に新棟、建設部材、インフラ需要対応 ・ニデック<6594>プレス機の売上高目標前倒し、来年度1000億円超 ・ダイセル<4202>双日などと、水素細菌で化成品生産、技術開発に着手 ・ナブテスコ<6268>航空機器好調、飛行姿勢制御で攻勢 ・JUKI<6440>部品搭載スピード2倍にした表面実装機 ・山善<8051>米に中規模営業所、対面サービス地域拡大 ・ウエストHD<1407>パワーエックスと業務提携、蓄電所を運用 ・東レ<3402>新ミリ波吸収フィルム、薄膜・軽量20デシベル超対応、25年にも量産 ・北海道電力<9509>イオン北海道などと、オフサイトPPA締結、道内最大規模 ・日揮HD<1963>コスモ石油など3社が、SAF大規模製造で都事業に採択 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 11件
1407 東証スタンダード
1,995
11/22 15:30
-41(%)
時価総額 91,824百万円
産業用太陽光発電所請負事業、非FIT発電所開発販売事業等の再生可能エネルギー事業が柱。省エネルギー事業やグリーン電力卸売事業等も。非FIT発電所開発販売事業は高圧非FIT発電所を成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/22
1963 東証プライム
1,318
11/22 15:30
+14.5(%)
時価総額 342,178百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4202 東証プライム
1,376.5
11/22 15:30
+24.5(%)
時価総額 381,212百万円
1919年創業の化学メーカー。酢酸等のマテリアル事業が主力。自動車エアバッグ用インフレータ、化粧品原料、医薬品用添加剤、ディスプレイ材料等も手掛ける。総還元性向40%以上目標。酢酸は国内外で拡販図る。 記:2024/08/29
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5959 東証プライム
811
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 39,975百万円
構造機材製品や仮設・型枠製品、土木製品等の販売を行う建設関連製品事業が主力。1917年創業。浮魚礁製品で国内トップシェア。自動車関連製品事業等も。海外ガバナンスの強化、事業ポートフォリオの選択と集中推進。 記:2024/07/26
6268 東証プライム
2,348
11/22 15:30
-10.5(%)
時価総額 284,258百万円
制御装置大手。精密減速機、鉄道車両用機器、航空機器、自動ドア、商用車用機器、油圧機器、舶用機器、包装機などを展開。太陽追尾駆動装置向けにも注力。中国の景気低迷響き、設備投資需要等弱含み。原価低減を図る。 記:2024/06/14
6440 東証プライム
406
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 12,129百万円
工業用ミシン、家庭用ミシンなどの縫製機器&システム事業が主力。工業用ミシンで世界トップシェア。チップマウンタなどの産業装置等も手掛ける。産業装置では営業体制の強化により、高速機需要の取り込みを図る。 記:2024/07/02
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
8051 東証プライム
1,300
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 123,897百万円
工作機械・産業機器・機械工具等の生産財、住宅設備機器・家庭機器等の消費財を扱う専門商社。1947年創立。生産財関連事業が主力。事業所数は国内外で100超。機械販売では高付加価値設備の提案等を積極化。 記:2024/10/08
9509 東証プライム
841.2
11/22 15:30
-8.4(%)
時価総額 181,104百万円
北海道を管轄する電力会社。原発停止で火力と他社受電が柱に。ガス小売等も手掛ける。連結子会社に北海道電力ネットワーク、北海電気工事など。販売電力量は足踏みを見込む。石狩湾新港発電所は30年度に運転開始予定。 記:2024/06/09