マーケット
9/27 15:15
39,829.56
+903.93
42,313.00
+137.89
暗号資産
FISCO BTC Index
9/29 21:24:37
9,353,990
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:長期金利の動向気がかり、IPOは1社、JRC

2023/8/5 14:51 FISCO
*14:51JST 新興市場見通し:長期金利の動向気がかり、IPOは1社、JRC   ■日米長期金利の上昇でリスク回避強まる 今週の新興市場は小幅反発。週前半は上昇した。前の週末の日本銀行の金融政策決定会合での政策修正は金融引き締めに向けた第一歩ではないとの見方から安心感が台頭。米6月個人消費支出(PCE)コアデフレーターの鈍化を受けたインフレ収束期待も寄与した。一方、週後半は大きく下落。財政赤字の補填を目的とした米財務省の中長期債の発行規模拡大や予想を大幅に上振れた米雇用関連指標を背景に米10年債利回りが4%を超えたことが嫌気された。また、日本国内でも長期金利の上昇が続いたことが警戒感を誘い、地合いが悪化するなか、流動性リスクの高い新興株は手仕舞い売りに押された。なお、今週の騰落率は、日経平均が-1.73%だったのに対し、マザーズ指数は+0.03%、東証グロース市場指数は+0.09%だった。 個別では、直近の新規株式公開(IPO)銘柄であるエコナビスタ<5585>やGENDA<9166>、ABEJA<5574>が週間の売買代金ランキング上位に入り、いずれも週間で上昇した。また7月中旬以降、商いが活発化し株価も上昇基調にあるRJ<9522>が今週も売買代金上位に顔を出し、週間+11.4%と続伸。週間上昇率ランキングでは先週+20.1%と上昇した弁護士ドットコム<6027>が今週も+24.2%と続伸。契約書のAI(人工知能)審査サービスを手掛けるリセ(東京都・中央区)との資本業務提携を契機に、AI関連として人気化しているようだ。Aiming<3911>(上昇率+26.0%)は四半期業績の底入れ感が、GMOTECH<6026>(+20.1%)やジーエヌアイ<2160>(+10.4%)は業績上方修正が好感された。BASE<4477>(+19.8%)は四半期営業赤字幅の着実な縮小傾向が好感され、週末に急伸した。 ■米CPI・PPIに注目 来週の新興市場は神経質な展開か。マザーズ指数は今週末には下げ渋って陽線を形成し、200日移動平均線上を辛うじて維持して週を終えた。サポートラインによる下支えが意識されるなか、反発に期待したいところだが、来週も新興株にとっては厳しい環境が続きそうだ。 米国では今週発表されたADP民間雇用者数が前回に続き大幅に市場予想を上回った。また、雇用統計でも失業率が低下、平均時給の伸びは前月比および前年同月比でともに市場予想を上回るなど、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ懸念を強める内容だった。さらに、FRBがバランスシートの縮小に取り組み、債券の買い手として以前ほどには期待できないなか、米財務省が中長期債の発行規模を拡大させたことで米国債の需給の緩みも警戒されている。米10年債利回りは雇用統計の発表後にいったん低下したが、依然として4%を超えている。こうしたなか、来週後半には米国で消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が発表される。どちらも前年同月比では伸びが加速する見込みで、結果を受けた後の米長期金利の動向に神経質にならざるを得ないだろう。 そのほか、来週は国内で1500社以上の企業決算が発表される。今週に続き、決算を材料とした東証プライム銘柄の個別株物色が主体となることが予想され、新興株には目線が向かいづらいだろう。 なお、新興市場では8日にJTOWER<4485>、9日にはカバー<5253>が決算を発表する。9日にはベルトコンベヤ部品の製造・販売を手掛けるJRC<6224>が新規上場予定。 《FA》
関連銘柄 12件
2160 東証グロース
2,977
9/27 15:00
+116(%)
時価総額 141,372百万円
中国拠点に新薬探索から臨床開発、製造・販売まで行う。中国に自社製薬工場を保有。IPF治療薬「アイスーリュイ」が主力製品。骨移植関連製品等の医療機器事業も。米国子会社中心に新規開発候補化合物の開発図る。 記:2024/08/05
3911 東証グロース
220
9/27 15:00
+2(%)
時価総額 10,274百万円
オンラインゲーム配信サービス、オンラインゲーム制作・運営受託サービスを手掛ける。「剣と魔法のログレス いにしえの女神」等が主要タイトル。コロプラと資本業務提携。リリステは24年9月に正式サービス開始予定。 記:2024/08/02
4477 東証グロース
243
9/27 15:00
+1(%)
時価総額 27,213百万円
ネットショップ作成サービス「BASE」や購入者向けショッピングサービス「Pay ID」を提供するBASE事業が主力。オンライン決済サービス、資金調達サービス等も。PAY.JP事業ではプロダクトの強化図る。 記:2024/07/08
4485 東証グロース
3,595
9/27 15:00
±0(%)
時価総額 92,255百万円
通信インフラサービス会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、電源等の通信インフラのシェアリングサービスを提供する。今期3Q累計はタワー移管が想定以上に推移した。シェアリングも堅調に推移した。 記:2024/04/15
5253 東証グロース
1,882
9/27 15:00
-23(%)
時価総額 115,035百万円
VTuberプロダクション「ホロライブプロダクション」を運営。在籍VTuber数は80超。知名度やファンコミュニティに強み。音楽起点の商品、サービスを拡充。ロサンゼルス・ドジャースとコラボ企画を実施。 記:2024/08/13
5574 東証グロース
1,971
9/27 15:00
+42(%)
時価総額 16,578百万円
AI開発を支援する「ABEJA Platform」を展開。DX推進に向けたコンサル等のトランスフォーメーション領域が主力。生成AIの利活用推進。継続顧客からの売上比率は9割超。LLM関連の引き合いが順調。 記:2024/05/12
5585 東証グロース
1,850
9/27 15:00
-61(%)
時価総額 10,687百万円
自社開発AI活用のSaaS型高齢者施設見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」等を手掛ける。高い参入障壁など競争優位性が強み。累計利用者数は2.3万人超。代理店契約数は順調増。センサー機器の拡販図る。 記:2024/04/29
6026 東証グロース
8,420
9/27 15:00
+50(%)
時価総額 9,270百万円
検索エンジン関連サービス、アフィリエイトサービス等を手掛ける集客支援事業が主力。賃貸DXサービス等の不動産テック事業も。販売パートナー開拓等でMEOサービスは好調続く。アフィリエイトサービスも順調。 記:2024/07/02
6027 東証グロース
3,185
9/27 15:00
+85(%)
時価総額 70,955百万円
法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」を運営。クラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」等も。クラウドサインでは大企業を中心に顧客獲得の強化を図る。 記:2024/08/05
6224 東証グロース
1,067
9/27 15:00
+30(%)
時価総額 13,522百万円
コンベヤ部品メーカー。部品製造からメンテナンスまで一気通貫で行う。屋外用コンベヤ部品で国内トップシェア。ロボットSI事業も手掛ける。取引企業数は1万社超。環境プラント向けソリューションの拡大等に取り組む。 記:2024/05/02
9166 東証グロース
2,425
9/27 15:00
+3(%)
時価総額 167,466百万円
国内外のアミューズメント施設運営会社を買収して急成長。M&Aを活用してエンタメ・コンテンツ領域の拡大にも取り組む。24.10期は前期買収会社が上乗せ。プライズゲームの人気も続く見通し。連続最高業績を計画。 記:2024/04/10
660
9/27 15:00
+30(%)
時価総額 19,230百万円
太陽光発電や風力発電、水力発電など再生可能エネルギー発電所の開発、発電、運営、管理等を手掛ける。スペインでも太陽光発電所を保有。東急不動産と資本業務提携。稼働済み発電所のネット設備容量は370MW超。 記:2024/07/28