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米株安を映したハイテク売りが先行も、円安を背景に輸出関連株の一角がしっかり【クロージング】

2023/2/27 16:01 FISCO
*16:01JST 米株安を映したハイテク売りが先行も、円安を背景に輸出関連株の一角がしっかり【クロージング】 27日の日経平均は小反落。29.52円安の27423.96円(出来高概算9億8000万株)で取引を終えた。米国のインフレ加速が確認され、前週末の米国市場でグロース株が売られた流れを引き継ぎ、値がさハイテク株中心に売りが先行した。ただし、日経平均は取引開始後に27292.74円まで下げ幅を拡大させたものの、インフレ加速による米金利上昇により円相場が1ドル=136円台へと円安に振れているため、自動車や機械株など輸出株の一角が堅調で、その後は27400円台で総じて底堅く推移していた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1200を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、鉄鋼、証券商品先物、建設、その他金融、パルプ紙など27業種が上昇。一方、情報通信、その他製品、小売など6業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、テルモ<4543>、オムロン<6645>、豊田通商<8015>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>が軟調だった。 前週末の米国市場では、1月の個人消費支出(PCE)デフレーターが市場予想を大きく上回っただけでなく、昨年12月からも加速した。また、米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン理事やクリーブランド連銀のメスター総裁からは、インフレの高止まりを警戒する発言が相次ぎ、利上げ長期化が警戒された。これを受け、東京市場でも主力株中心に売り優勢となった一方、円安が進んだことが相場を下支えした。ただし、商いは盛り上がらず、約1カ月ぶりに10億株割れとなる低調な商いだった。 米国の利上げ長期化への懸念という売り材料と円安進行による輸出採算改善期待という買い材料が交錯するなか、相場全般は27400円を中心に総じて底堅い印象だ。しかし、相場が大きく崩れることはない半面、心理的な節目である28000円を突破する動きにもなりづらいのは確かだ。このため、目先的には、2月28日のコンファレンスボードによる2月の消費者信頼感指数、3月1日の2月の米ISM製造業景況指数、3日のISM非製造業景況指数など、米国のインフレ指標とそれらを受けた米国市場の動きを見極めながらの展開が続きそうだ。 《CS》
関連銘柄 7件
4543 東証プライム
2,641
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+53.5(%)
時価総額 3,936,931百万円
医療機器メーカー。心臓血管領域のカテーテル製品に強み。脳血管領域を強化中。電子体温計も。24.3期上期は国内が足踏み。だが欧米を牽引役に海外販売堅調。円安も効いて増収増益に。通期最高業績・連続増配を計画。 記:2024/01/14
6645 東証プライム
5,215
4/16 15:00
+9(%)
時価総額 1,075,568百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。24.3期3Q累計はヘルスケア事業が堅調。中国におけるネブライザの需要増などが寄与。 記:2024/02/13
6857 東証プライム
5,715
4/16 15:00
-223(%)
時価総額 4,378,656百万円
半導体の動作を試験するテスター大手。メモリ向け世界トップシェア。ディスプレイ・ドライバーIC用テスタでもトップシェア。半導体・部品テストシステム事業部門はスマホ向けが足踏み。24.3期2Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/09
6954 東証プライム
4,510
4/16 15:00
+114(%)
時価総額 4,553,057百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。24.3期2Qはロボット部門が増収。欧米はEV関連向け、一般産業向けともに堅調。 記:2023/12/11
8015 東証プライム
9,794
4/16 15:00
-311(%)
時価総額 3,467,634百万円
トヨタ系の総合商社。自動車関連やアフリカビジネスに強み。24.3期3Q累計は金属が市況軟化で振るわず。だが自動車生産回復で自動車部品の取扱拡大。海外自動車販売も好調で増収増益に。通期最高純益・増配を計画。 記:2024/02/09
8035 東証プライム
37,660
4/16 15:00
-1,630(%)
時価総額 17,761,699百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9984 東証プライム
8,108
4/16 15:00
-214(%)
時価総額 13,969,711百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10